今日は、無性に亡き母の事を考えました。

もうすぐお盆です。


毎日、お線香をあげる時、

母が好きだったコーヒーもお供えします。


私が一人暮らしを始めてからは、

母はとても寂しい思いをしたと聞いてました。

父も息子も孫もいたのに

娘のいない寂しさは埋められないのは皆同じでしょう。

やはり、娘は特別だと人に話していたようです。


いつも心配し、「ちゃんと食べてる?」と家に帰ると山のように

食べ物を持たせてくれました。


私が家を出てからほどなくして母は病を発症。難病です。

みるみる筋力は低下し、

歩くこともままならなくなりました。


まだ、携帯電話もなかった頃なので

自宅の固定電話には母からの留守番メッセージがよく残ってました。

いつもは自分の事をお母さんと言うのに

その日はまるで友達のように自分の名前で録音してました。


「あ、あたし、真知子。

特に用事はないんだけどね。

電話してみたよ。」と。


その留守番電話を聞いた時

私は涙が溢れて止まらなくなりました。

「お母さんだけど」でいいのに。


録音された母の声はマイクロカセットテープに

まだ残っています。