雨空の夜の新潟です。
今年も、来年度のスケジューリングの季節がやってきました。
4月から始まる新年度に向けて、体験レッスンも続々と入っています。
唐突ですけれど、先日、どこかで「自己紹介をしていて泣いてしまう人」の記事を読んだんですよ。それで思い出しました、Sちゃんのこと。いえ、厳密には「自己紹介」で泣くのではなくて、違うことで、いや、あらゆることで泣いていました。ウチの教室には永いこと黒猫が居たんですが、黒猫が見えただけでも「わーっ」って泣いて入れなくなっていた低学年の頃。思えばとても繊細さんで、「英語を話す人々」とは対極に居る様な、内向的な感じの子だったと思います。
1人だったら英語なんて習わなかったかもしれないけど、天真爛漫で元気なお友達にくっついて習いに来て、途中でお友達のクラスとも離れても9年ほど通ってくれました。蚊の泣く様なやさしい声で話し、ショックなことがあると真っ青な顔でうつむいたりしていたSちゃん。でもね、ウチのレッスンは5割以上は喋るんですよね。9年も続くんだから、きっと嫌では無かったんでしょうね。小学校、中学校とずっと続けて、中学時代は、スピーチや、先生と1対1でのフリートーク・レッスンもちゃんと、蚊の鳴く声よりも少し大きくなった声でこなしていました!
前述の記事を読んだ時に、なぜか、彼女が緊張して、その緊張をがんばって跳ねのけた時の気持ちをリアルに想像してしまって、泣きたくなりました。小さな黒猫を怖がっていた小さな彼女が、毎週毎週がんばって英語教室に通って、ライアン先生のレッスンのアクティビティーをひとつずつやっつけて、1年1年大きくなって、新しいクラスでもお友達が出来て、黒猫ももう怖くなくなって、英語のスピーチもして、外国人の先生と英会話でお喋りだってしちゃう様な人になったんだな、って。
あ、10年近くも変わらず一緒に英語を学習してきたら、ライアン先生が外国人とはもう感じていないかな。信頼関係がある中で英語を学ぶのって、子供にとって大切なこと
たぶん、彼女はもう自己紹介で泣かなくていい。
私たちの教室が、彼女がひとつひとつ階段を上るための練習場の一つになれていたならいいな、と願います。
それでは、おやすみなさい