お久しぶりです。

曇ったり晴れたり雪が降ったりする新潟です。寒い。

 

前回、共通テストの話を書き散らかして放置していたら、今年も共通テストの季節がやってきてしまいました。

 

そんな訳で、今年も共通テストの英語問題を解いてみましたよ。

 

まず第一印象ですが・・・・面白い。

去年とは比較にならないぐらい面白いですよ。

 

去年は、ひたすら大学新入生に有益な日常生活の情報とその他のお話という内容だったのですが、今回はトピックに多様性が見られました。書き手も、読み手も、大学生に限らず、様々な年代の人という印象です。

 

英語技能レベルは、ばっちり英検2級程度ですね。2級ほど難しい単語の意味を問われることは無く、難解な単語が出てきても、ほぼ意味は分からないまま解答にたどり着けます。

 

とにかく長文が多く、読む量が多いので、2級の基礎的単語群が頭に入ったら、ひたすら読む量を増やして日常的に読む習慣をつけると良いですね。

 

ただ、読む量は多いですが、それなりに興味深い内容で、オチもちゃんとあるので、読み続けられます。特に良かった点は、ほぼ暗記しなくていい設問なんですよ。内容をいちいち暗記することは無いのでざっと本文に目を通したら、設問を読んで、それが書かれた箇所に行くと、ちゃんと答えがストレートな表現で待っててくれるので、すごい楽~。英検2級問題は、設問と同じ表現方法ではなくて、別の書き方で本文が書いてあったりするので、考えないと解けない問題も多いです。

 

図解が多い点も、解答者に「答えはこうやって探すんだよ」とヒントを与えている様で、同じ英語を教える立場としては、すごく愛を感じましたね。「ほら、ここだよ、こうやってあてはめていくと、答えが出るんだよ~」って。

 

実は、トピックも

「生徒会で提案されたチャレンジ」

「お泊りキャンプの荷物の詰め方」

「子供を喜ばせるお家アドベンチャーの作り方」

「学びづらい学生に最適な教え方」

「コミュ力に自信の無い僕が卓球から学んだこと」

「クマムシの生態」

などなど、まるで同年代のお子さんをお持ちの方々や、同年代のお子さん達を教えた方々が作ったのではないかと思わせるテスト内容だったので、問題を読みながら「子供達とお家で冒険しながら遊んだ想い出」や、「クマムシの生態を図鑑で読んで一緒にびっくりした記憶」などを想像してしまって、問題を解きながら思わず涙してしまいました。

 

子供達はたぶんそんなことに気が付かないで受けてるはずで、「難しかった~」とか「クマムシなつかしい」とかの印象しかないだろうし、ネット記事でも「東大生が解いてみた印象。語彙数ハンパない」とかで盛り上がっているんだけど、違うよ。大事なところはそこじゃない。

 

この共通テストで分かったことは、日本社会はみんなで子供を見守る様になったんだな、ってこと。小難しい英語詩や化学的な単語を知らないと解けない問題、点数を奪うためのひっかけ問題を出した時代は完全に終わったらしい。最近の共通テストの英文の内容は、子供達にとって興味深かったり必要な情報だし、解答を引き出すための思考方法のヒントまで散りばめられた問題からは、大人たちからの「頑張れ!」ってエールがいっぱい詰まってましたよ。

 

受験生たち、頑張って~!!!

受験生のお母さんも!