雨季らしく、雨模様の新潟です。

 

今週末は、お父さん先生とウチの坊が私の実家に遊びに行ってしまい、一人お留守番になったので、もくもくと仕事をしています。

ちなみに私の義兄も、妻(私の姉)抜きで、ウチの実家に遊びに行くという、変な家族です。え?普通?

 

そんなわけで、人恋しいので、普段見ないTVの前で、TVつけっぱなしで仕事してたりするわけですが、久しぶりに長時間TVにさらされていたら、様々な広告の安易な売り文句に多少イラりとしてきました。

 

まぁ、ぶっちゃけてしまいますと、英語教育の広告ですな。私は、新潟で生まれ育ち、米国を経て、都心から新潟に引っ越してきて、4年目になりますが、それぞれの土地での英語のニーズの違いは認識しています。新潟の英語市場の大半を占めるのは、受験英語(勉強)のニーズです。

 

新潟で英語をかじった気になっていた私は、都心で、高校生たち(丸坊主の野球部風男子までも)が洋書のペーパーバックを電車の中で読んでいるのを目にして愕然とし、インターと思わしき子たちがトイレで日本語と英語を瞬時に入れ替えながら会話するのを呆然と聞き、アメリカでは、今までに習得した英語の価値を根元から引っこ抜かれる様な経験をしました。それでも、くじけずに根をはりなおせたのは、英語が好きだったからです。

 

で、何を言いたいのかと言うと、もう「覚えるだけ」「読むだけ」「書くだけ」「話すだけ」の「だけだけ英語」を子供たちに「勉強」させるのは、もう止めにしましょうよ、ということです。日本語の直訳付きで英文や単語をいくつ覚えたって、英語のストーリーを本当に理解できるわけはないんです。文のニュアンスも文化も知らないんだもの。いつになっても洋書を「楽しみながら」理解して読むところまでいかないんです。

 

でも、ついつい大人側からの都合で、「効率よく英語を覚えさせよう」と思ってしまうもので、じゃあ、「単語をまず覚えさせよう」「文法も沢山覚えさせよう」とかになっちゃうものですが、それはある程度英語の面白さを知って、英語を好きになってからで良いんです。好きになれないものなんて、絶対続かないですから。もっと正直に言うと、「英語好きかも・・」でも続きません。つまりは、英語でドキドキわくわくする経験無しでは、洋書を楽しみながら読むところまではいかないでしょうね。

 

英語って、面白いんですよ。英語のコメディ映画だって、翻訳字幕は「はぁ?アメリカンジョーク?」っ感じで、ちっとも面白くないモノになり下がりますけど、原語ではちゃんと面白い。面白さを追求する翻訳家が、直訳から離れて意訳で、というか日本の笑いに合わせて調整した文は面白くなりますけどね。

そう言えば、それと同じ感じで、英語の面白さを使いこなせない人が教える英語は死ぬほどつまらなかったりするもんです。

 

できるだけ、子供たちが面白がれる英語を追求していきたいものです。

 

では、良い一日をお過ごしくださいタコ