今日は、気温もそんなに高くなく、過ごしやすい新潟です。
ところで、週末ですから、ひさびさに映画感想記など・・・。
「アドミッション - 親たちの入学試験」を観ましたよ。
タイトルだけ見ると、お受験に振り回される親たちの話の様に見えますが、そういうわけではありません。プリンストン大の入学審査の係員のお話です。
その入学審査員役が、私の大好きなティナ・フェイだったので、巷の映画評で酷評されている作品でしたが、あえて見てみました。
ティナ・フェイって、誰?
かと言うと、アメリカの伝説的長者コメディ番組「サタデーナイトライブ」に出演し、脚本も書いて一躍人気者となった大変才能豊かなコメディエンヌさんです。その他、ゴールデングローブ賞常連のTVドラマ「30 Rock」とか、大ヒットした、リンジー・ローハン主演の映画「ミーン・ガールズ」などがありますね。
私は、もう、彼女が大好きすぎて、なんでもいいからティナ・フェイの書いた、もしくは出ているものは見たいわけです
で、映画「アドミッション」も当然のことながら観た次第ですが、意外とちゃんと面白かったですよ
予定調和的な話では無く、喜びもあり、悲しみもあり、希望もあり、挫折もあり、でなかなか現実的な話だったと思います
よく、アメリカの大学は入学は簡単と言いますが、アイビーリーグの名門大に関しては日本の比ではない程複雑です
ちなみに、その他の大学については日本の留学生だったらTOEFLで230点(英検でいうと準1級から1級くらい)くらいとっていれば無難に入学許可が出ると思います。それで大学全体の卒業率は、2割~5割程度かな。勉強しないと、というか、コピペでは学位はまず取れません。
それで、名門大のお受験と言うと、日本と同様、幼稚園からすでにお受験レースは始まります。
都会では、幼稚園受験のために、お受験塾へ通うというのも日本と一緒。
その道を通らない地方出身者には、成績評価値(GPA)を確実に4.0以上に保ちながら、共通テストスコアを全国上位において置くという手もあります。
でも、アメリカはそれだけじゃないのです。
広い全米から生徒が集まってくるわけですから、成績の良い生徒なんて五万と居るわけで・・。
そこで、大学がどこを見るかと言うと、課外活動や、社会貢献度などに現れる生徒の個性や能力です。
成績が良いのは当たり前、そこでやっと皆と一緒のスタートラインに立てるということ
その他に、どんな活動をしてきたのか、どんな信念を持っているのか、どんな将来展望を持っているのか、ということが鍵となります。
なので、生徒も学校も親たちも、より有力な課外活動、社会活動をみつけるべく、働きかけなければいけません。小さい時からずーっと、コツコツとやっていくわけですね。
スポーツが得意な子はやはり強く、「スポーツチームのチームリーダーをやって、どこどこの大会で優勝した」、とかは付けられる点が高いみたいですよ。
ボート部なんかは、典型的な高評価のチームスポーツですね。
あとは、映画でも出てましたけど、高名な人からの推薦状とかですかね。
アメリカって個人主義と良く思われがちですが、実は、日本よりも社会における立ち位置が重要視されると思います。
日本では、大学や企業のネームバリューや収入でそれなりに一般社会での信用度は上がるかと思いますが、アメリカでは、どこに属しているか、誰と知り合いか、誰に認められているか、という辺りが個人価値の評価基準としては重要ですね。
ここで少し触れておきたいのは、日本から海外へ「留学」をするということは、日本でのコネクション機会を失うリスクをおかすということです。敢えて、比較的確実に構築できる自国でのコネクション機会を手放し、海外で得られるかもわからないコネクション構築に賭けることが、将来的に有益なのかどうか、なども考えて、お子様の留学について検討されると良いかと思います。
一昔前は、英語習得のためには現地で他日本人とつるんでちゃいけない、とか言われていましたが、今はどうなのかな?
むしろ、現地の有力な在米日本人会などに属する方がよっぽど有益なんじゃないかな、と私個人としては思います。
では、良い一日をお過ごしください