読み返す本、今日はその2。

手にとった本は、これ。



「マキアヴェッリ語録/新潮文庫/2009年01月 発売/ニッコロ・マキャヴェリ 塩野七生」

マキアヴェッリ(マキャベリ)。

君主論のマキャベリさんです。

本書は、

「マキアヴェッリズム」という言葉で知られる彼の思想の真髄を、

『ローマ人の物語』で知られる塩野七生が一冊にまとめた箴言集。

文庫本ですし、箴言集ということで、気軽にどこからでもパラパラと読めると思います。

第1部 君主篇

第2部 国家篇

第3部 人間篇

わたしがこの本を手にとるのは、

第3部 人間篇 をチェックして勢いをつけるため。


第3部 人間篇 から一部抜粋。


なにしろ運命というものは変わりやすい

それゆえ この変わりやすい運命の波に呑み込まれない道は

ただ一つしかない

すなわち 時の流れと自分のやり方を 合致させることである

これに成功した者だけが 生き残ることができる

反対に その人個人の力量がいかに優れていようと

そのやり方が時勢とかみ合わなくなった者は 失脚するしかない

とはいうものの

時代の変化に対応して 自らの生き方を変えていけるほどの賢明な人物は

それほど多くはないものである

それで

慎重であればあるほど

時代が変わり 果敢に振る舞わねばならない時代にきているのがわかっていても

なかなかそれに対応できず みすみす破滅への道に直進してしまうのである


わたしは はっきりと言う

慎重であるよりは果敢であるほうがよいと 断言する

なぜなら

運命の神は女神なのだから

彼女に対して主導権を得ようと思うなら 乱暴にあつかうことが必要なのだ

運命は冷たいほど冷静に対してくる者よりも

征服したいという欲望をあらわにしてくる者のほうに

なびくようである

要するに 運命は 女に似て若者の友である

若者は思慮に富んでいないがために

後々のことなど考えず より激しく より大胆に 女を支配するからである


わたしは はっきりと言いたい

運は 制度を変える勇気をもたない者にはその裁定を変えようとはしないし

天も 自ら破滅したいと思う者は助けようとはしないし助けられるものでもないのであると


ローマ人は 負けたときもくじけず 勝ったときも傲らない

教育は 人間社会を知ることを教えてくれるものなので

その変転の激しさを理解できるようになり

そのいかんにかかわらず動じない性格をつくりだすことになるからだ


なにかを成したいと思う者は

まずなによりも先に 準備に専念することが必要だ

幸運に微笑まれるより前に準備は整えておかねばならない

このことさえ怠りなくやっておけば

好機がおとずれるや ただちにそれをひっ捕えてしまうこともできる

好機というものはすぐさま捕えないと逃げ去ってしまうものである


軍の指揮官にとって 最も重要な資質はなにかと問われれば

想像力であると言えよう


やった後で後悔するほうが やらないことで後悔するよりも ずっとましだ



以上


マキアヴェッリ語録 新潮文庫 改版 / ニッコロ・マキャヴェリ 【文庫】