




ここで林道を定義しておこう。ここでいう林道とは技芸の分野の一種であって道路そのもののことを言っているのではない、区別が難しいので道路そのものはpathと表記することにしよう。林道は、林の中を通るpathをマイナスイオンを全身に浴びながら歩き、堪能することである。林を歩くときの心得、精神の真髄のことである。ゆえに作法がある。
1、車止めから先のpathであること。
2、エンジンの付いている乗り物は使用しないこと。
3、決して無理や危険なことはしないこと。
4、熊よけの鈴をつけること。
5、一人ぼっちなので、恐くなって時々後ろを振り返っても構わない。
守るのはこれだけである。pathを歩くことに汲々としてはいけない。歩くことにだけとらわれると、歩くことそのものが目的化してしまう。釣りをする、などして自然そのものから学ばなくてはならない。
朝、3時30分に高速に乗る。1時間ほどで高速をおり、国道50号から122号へ。6時すぎ、車止めに到着。ほかに車はない、車止めから歩く、標高990メートルあたりからやぶこきをして川に降りてみる。一度だけあたりがあったが、反応悪し、というかほとんどない。まだ時間も早いし、下流域なら、と思い、移動。
当日は、汗ばむ位の陽気だった。あたりが数回あったり、定位しているヤマメも見えたが、…。
今回は車止めからpathが終わる行程の半分程度しか歩いていない。林道としてはpathが尽きるところまで行くべきであった。林道の師範として私もまだまだ未熟、煩悩に妨げられて、つい、川を移動してしまった。次回は林道の精神にのっとり、最後までpathを味わいつくすのだ。