【広島中3自殺】「教育の場とは何か問いたい」両親が手記2

大学進学へ強い思いを持っていたので、高校も自分の行きたい大学への進学が可能かということも考えていました。
得意な数学に加え、英語ももっと学びたいと言っていました。IT関係の仕事に興味を持っていました。

 【自殺の要因】
 3年間頑張ってきた者が推薦を受けることができる、という言葉を信じて、辛(つら)い時も頑張ってきました。
自分の人となりや努力を認めてもらえなかったことに加え、身に覚えがないことが一人歩きしていたことも一つではないかと思われます。

【学校の対応】
 入試を控えた同級生を動揺させたくない思いから、死因は入試が終わるまでは伏せてほしいが、保護者には進路指導の事案について説明してほしいと願っていました。
教育委員会から生徒の耳に入るリスクが高いと聞き、保護者への説明会も入試が終わった日に、と私たちで話し合いました。
 その後、何度か保護者説明会の早急な開催を教育委員会に訴えても、理由をつけて私たちを不安にさせ、別の方法を提案してきたり渋ったり、保護者へ説明する気があるのか疑わしくなるほどでした。
2カ月以上も振り回され、私たちの不安や不満は募り、疲労感が限界に達していました。それでも強い思いを持って約束してもらったのだから、必ず(高校入試が終わる)3月8日には実行し、
同級生が試験会場へ到着するまでは生徒に知らせないでほしい。そんな願いは、7日の夜に教育委員会自ら記者会見を行う意向を公表したことにより、入試をあと1日残して情報が広まるという最悪の展開を迎えました。
私たちの願いは簡単に砕かれ、今まで堪えてきたことが意味をなさない状況になってしまいました。苦しかったあの時間は何だったのかと思います。
報告書のまとめ方は不十分だと思います。
マスコミに開示されたものの中に息子の名前のマスキングミスが見つかることや、何も考えずに発言していることなど、私たちや生徒への配慮より、マスコミ対応が優先であることが本当にがっかりです。
 【教師への不信感】
 (息子は)担任というわけではなく、以前から不満はこぼしていました。言い分を聞いてもらえないことや、ひいきを感じることがあると言っていました。
 進路指導については、このようなことが行われていたことは信じがたく、教育の場とは何かを問いたいです。