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名馬荒木の心温まる優勝手記

去年のコンバートもそう。
「お前、最近ボールを目で追うようになったな。今までは足で追ってたのに。覚悟して2年ショートやれ。
2年後には戻してやるから」そういわれて始まったショート転向だった。
勝手が違った。エラーを20個もした。距離感、タイミング、全部がセカンドとは違った。よく怒られた。
この時ばかりは監督を憎んだ。「オレの右肩が悪いのを知っててショートにしたのはアンタだろ」
あれから1年半。自分で言うのもあれだけど、プレーの質が変わった。足でボールを追えるようになった。
野球人生を変えた1年半だった。約束の2年がたつ来年、監督はいなくなるんだけど。 監督にはよく怒られたけど、その一方ですごく守ってもらった印象がある。荒木雅博っていう野球選手の将来を考えて
厳しいことを言ってくれてたんだって今は思える。監督っていつもそう。言葉足らずっていうか、
もっと細かく説明してくれよって思ってばかりだったけど、いつも常人の2個、3個先を読んでた。

今年限りで別れるのは正直辛い。もし来年、監督がどこかでユニホームを着るのであれば、僕も付いていきたい。
そう思わせる人間。まだまだ学び足りないことあだってある。最後の花道を飾らせてあげることしか僕にはできない。
落合監督、ありがとう。その思いをこめて、日本一を目指す。 中日ドラゴンズ 荒木雅博