私のニコ生のドラクエ2は某コミュニティにより終わらされてしまった訳だが、考え方の基準をどのようにしているのか?を私なりに解説してみよう。

基本的にRTAとは、そのゲームの最高のタイムを争うことだと思っている。ニコニコ生放送のタイムは、そのゲームの最高のタイムになっていない。この基準にしてしまうと、裏技でもバグ技でもなんでも有りで、飛びぬけたタイムが出てしまいゲームの良さが失われる。

カテゴリーを分けると、

・ノーマルの状態(ゲームの良さが失われずに、製作者がバランスを取った最良の状態)
・裏技ありの状態(著しくゲームバランスを崩すものを含む(はかぶさの剣))
・バグありの状態(ゲーム基準を完全に無視する)

競技用のRTAはこれらの中間の基準で、競技プレーヤー用に作られたルールだ。 中間の基準を作ってしまうと、無制限に条件が作れてしまう。
私のドラクエ2のニコ生記録も、唯一、稲妻の剣で達成している(4時間切りの記録)。攻撃力の低い「稲妻の剣のみ」の条件を付けても、メリットはない。2人目以降の参加者の記録が出た後に条件を作る(もしくは変更する)と、メリットが生じる。
記録を他人に抜かれにくくなる。他人のそれまでの走りも、参加者の多い方を選んで走ったことが全部無駄になる。

後出しルールを封じるためには、走る前にルールを統一しておくことが大切だ。

ドラクエ2の歴史にさかのぼる。
最初に2つのルールに分かれる。現在の固定乱数なしのルールと、さらに雷の杖の増殖を禁止したルールだ。2人と1人に条件の支持が分かれた。

私のメインRTAの基準は、できる限り、ノーマルな状態のリアルタイムアタックだ。だから、裏技ありにしたくない。 当時、私がクリアしてみたところ18時間近くかかった。

そこで、RTAを走りやすくするために条件を追加しようと考えた。
・はかぶさの剣
・水の羽衣

この2つはセットの様なもので、省けない。どちらが欠けても短縮が望めない。雷の杖は利用しなくても記録は出せる。実際に8時間前半の記録が出せた。7時間台の記録を出したらwikiに正式に出すこととなった。しかし突然片方の参加数が2人から5人に伸びた。私は、雷の杖に反対派だった。今後のファミコン版のドラクエRTAの発展を考えたら、ルールを統一した方が合理的なので自分のルールは捨てることに決めた。ルールを破棄した。

決断した最大の理由は、

・強力な裏技をすでに使っていること
・雷の杖の増殖は製作者は意図した仕様ではなかったと明言しているが、タイムに1時間しか影響しない

ファミコン版で、初めて5時間台を出してニコ生1位になった。
この時点で、私のメインRTAは以前の固定なしルールで、サブRTAはバグありのルール、になった。
競技用のRTAは中間の基準でルールもあいまいに作っている。新しい要素が出るたびに分別していくべきだと思った。2015年6月に発見され、10月にwikiに正式に掲載し発見者のwandさんは詳しい動画を公開する。3か月間、動画の解説を交えながら放送でも解説して、テスト走行を繰り返す。ガチM氏にも賛成を確認する。走行を繰り返しても反対意見が出なかったためもょもとで記録を出す。そこで私が反対だと言う。ボス戦だけになるとまったく別ゲーになってしまうと指摘する。条件を分けるべきだと言うと、使用は風の塔とロンダルキアの洞窟に限られ他では使用できないことと、洞窟を飛ばせればRTAの発展につながり初心者も参加しやすくなり大会や駅伝も開きやすくなると指摘する。実際に限定して走ってみると思ったほどの窮屈観はなく、風の塔ではタイムロスにつながりタイムは安定する分、遅くなることが判明する。さらに3か月走ってみて初期から使用可能なチャートに改良してさらに船後もタイムロスをしながら安定させることに成功する。
再度wikiに投稿して、再投票と再決定を促しテスト走行をガチM氏が行い放送とブログで賛同を確認、このチャートの改良後のタイム縮小は思った以上に恩恵がありロンダルキア抜けの4時間10分までは前ルールと比べて私の努力分でタイム短縮している実力だったが、10分を切る縮小分からは抜けた後にはかぶさを無エンカで入れれることが大きなメリットになっていることに気づく。これを応用してレベル分の無茶な攻略を作成して繰り返し、記録を更新する。

後出しルールをされて、走りが無駄になりRTAは終わった。

ここで私1人だけルールから除外され、拡大されたわけだが、これをガチM氏がすぐに状況再現ありの分野にしてから記録を出してルールにつけ込んで、記録を抜かれたからコールさんが指摘していると都合のいい解釈をする者がいては困る。同様に前ルールにも状況再現が発生していながらごまかそうとしているのも納得できない。

祈りの取得の条件には反対なのだが、その理由は、できる限り、ノーマルな状態にすることに反する行為だからだ。今までのRTAだってノーマルじゃない?ノーマルに近づけるように、他人の考えを聞いたり参加者をまとめるにはどうすべきかで努力してきた。

4時間を切った時に、ノーマルのRTAの記録を7時間台で出した。他のドラクエのRTAは、どんなに時間がかかろうと大変だろうとノーマルな条件を尊重している。ドラクエ12もドラクエ7もFF11も10時間以上かかっていても、メインRTAに扱われている。
ドラクエ2もメインRTAを変えるべきと考えたけど、歴史を重んじてきた。その必要性も、なくなった。

2017年の時点、ドラクエ2RTA一走者の基準
・メインRTA、7時間45分7秒(2016年5月1日、ニューファミコン、連射なし、状況再現なし。状況再現のはスタート時の発生と、サマルトリアから洞窟に向かうときとムーンペタで復活の呪文を聞いたときに発生。なお、直後に戦闘で敵を倒していない。通過地点として聞いている。スタート直後はやくそうを3個買って乱数調整なしにサマルトリアへ直行する。再現は発生しているが、現ルールを基準に「再現なし」を記述する。)
・サブRTA、裏技ありの現ルール

祈りにはタイム短縮させないといけない理由も、参加者を合理的に増やす理由も、大会や駅伝につながる理由も、何もない。ノーマルに反する。

私の考えに対してルールに都合よく反対しているのでは?と考える方がいらっしゃるかもしれませんが、この決め方に矛盾はない。競技用RTAは、ノーマルに近い状態であるべきと思う一点なのだ。

2018~2019年の時点、ドラクエ2RTA一走者の基準
・メインRTA、ノーマルの条件
・サブRTA、裏技あり(範囲制)のルール(裏技をすべて許容する。拡大させる。)

これが現在の基準だ。裏技ありの現ルールは、追加性の競技用RTAと扱っているのでサブにならない。走る気もしない。隔離された現ルールは3時間前半まで縮んだとしても、裏技ありの範囲制のルールなら2時間30分近くまで縮むと思っている。はぐれメタルの再現も世界の記録のように標準化するだろう。
ニコ生のルールで記録を出してもこの条件によって分別され無駄になりかねないので、初めから範囲制で臨むのが賢明な方法であろう。


過去のブログを見たら理解しにくかったので、要約したものを追記しておく。
SFC版のDQ3で再現禁止で、初心者が意図的ではなくはぐれメタルを再現で狩りまくっても、元のタイムが遅いならセーフになりえる。だけど、もし1位や上位に食い込むなら話しは別になる。意図的ではなくても、禁止行動を明確にして取り締まるからだ。意図的かどうかでセーフになったのは、他の人がランキングに大きな影響を与えないとみんなが納得して判断してるわけで、1人でも異論を唱え始めれば問題になる。
タホドラキーの件も付近のエンカで、フラグを立てて出す一般出現範囲内と判断してるわけで、もし経験稼ぎを目的としていないから意図的ではないとも取れると主張したことに異論を唱えるなら、それは意図的かどうかや気持ちで判断するのではなく、基準は禁止行動によって明確に線引きすべきだと思うのである。
同等のレベルの状況再現が、レギュレーションの状況再現なしにも発生しているので平均エンカウント以上を出せば公平ではなくなる。禁止行動も発生しているので、片方を取り締まり片方の身内を甘くして,意図的ではないから禁止行為をしてもセーフだというwaiwai氏の話しを通すのは、インチキだと感じるのである。