愛犬の旅路は海辺に続き、

 

芝桜が導く柔らかな絨毯となる。

 

愛犬の墓が静かに佇む浜辺

 

その名を刻む石に彼女の手が触れる。

 

風が囁く、愛犬の笑顔を運ぶように、

 

その波音は彼の記憶に語りかける。

 

芝桜は春の命を祝うように咲き誇り、

 

彼女の胸に(よみがえ)る、あの日の温もり。

 

愛犬の足跡は砂に刻まれ、

 

その魂は彼女と共に歩む。

 

芝桜が彼の道を彩り、

 

海辺は愛の軌跡を永遠に語る。

 

 

 

※今年、愛犬(まりん、雌)

 が旅立ちました

 愛と追悼の詩です。