「つーばさっ」

「んー?」


翼の部屋で俗に言う「お家デート」をしていた愛と翼。

お互いがそれぞれ自由な時間を過ごしていたのだが、愛がふと満面の笑みで翼の顔を覗き込んだ。


「なに?」

「ねぇねぇ、今日は何の日だーっ」

「……今日?」

「うんっ」


ニコニコと楽しそうに微笑みながら翼の回答を待つ愛。

翼はうーんと考えこみ、そして首をかしげた。


「なんかあるん?今日」

「えっ……」


翼の声に驚いた顔をした愛は、翼をにらみつけるとくるりと背中を向けた。


「愛ー」

「……」

「あーいー」

「……」


ひたすら愛の背中に向かって愛、と呼び続ける翼。

実は今日が何の日かわかっているのだ。

わかっているものの少し意地悪をしてみたかった翼はしばらくほおっておこうと思ったのだが、その背中がかすかにふるえていることに気がついた。


「……愛?」

「……な、に」


声がゆれるのを必死に抑えようと小声で返答する愛。

翼は、黙って後ろから愛を抱き締めた。


「……ちょ、っと」

「ごめんな? 今日、愛の誕生日やろ…?」


翼の腕から逃げようと抵抗していた愛がピタッと動きを止めた。


「……知ってるんじゃん」


拗ねたようにうつむく愛に、翼は苦笑してみせた。


「ごめんな? ちょっと意地悪してみたくなってん」

「……ばかっ」


まだ納得がいっていなさそうな愛の頭をぽんぽんと撫でた翼。


「愛、こっちむいて?」

「……やだ」

「いーから」

腕の中の愛の向きを変えると、翼は愛の涙を手でぬぐった。

そして、にこにこと笑顔のまま続ける。


「あんな、プレゼントの話やねんけど」

「……?、うん」

「……あんな、」

「なにー?」


珍しく言葉に詰まる翼に先ほどまでのことを忘れ首をかしげる愛。

と、翼が急にまじめな顔になり、愛は思わず息をのんだ。


「愛の欲しいもの思いつかんかってん」

「……うん?」

「俺の名字、もらってくれへん?」

「……えっ、」

「……」

「え……っ。どういう、こと……?」

「結婚、しよか」


そう言って軽くキスを落とした翼の胸に愛が飛び込む。


「翼……っ」

「返事、ないん?」


愛の頭を撫でながら翼が優しく問いかける。

愛は、目に涙を浮かべながら翼を見上げた。


「……はい!」




*****

お題はTwitter。

萌えるシュチュエーションに同意ならRTっていうものより

お借りしてきました

実は書きたかったのこっちじゃない

・・あっれー?おかしいなあ

っていうか、シチュエーションを

シュチュエーションってしちゃう

ハッシュタグ作成者に萌える

翼が25くらいで愛が19くらいのイメージ

っていう裏話、てきな