今回は、足関節の距骨滑車軟骨障害についての話です
捻挫との関連性がある病態です
捻挫については、以前紹介しましたので
チェックしてみてください
↓
http://ameblo.jp/rt-spirit/entry-10960221921.html
距骨滑車軟骨障害は
・関節軟骨
・軟骨下骨
の病態です
病態が進行するほど
治療成績が下がります
やっぱり早期発見・早期治療が大切です!!!
病態のイメージをしてください
早期ほど、X線画像では発見できません
早期は、MRI画像で描出できます
MRI画像では、図のように
・関節軟骨の損傷の有無
・軟骨下骨のう胞や骨硬化
の状態を把握します
そのためのシーケンス選びをおこないます!
足関節捻挫との関連性を述べます
発生機序は2パターンがあり
①荷重時の足関節に内がえし+底屈が強制され滑車の脛骨天蓋面と衝突する
②内がえし+背屈で、滑車の外側前方と外果の内側面と衝突する
場合です
ここで大切なことは
距骨の外側・内側どちらにも発生するということです!
診療放射線技師としては
・距骨の外側に発生するものは前方に発生する
・距骨の内側に発生するものは後方に発生する
よって、X線画像で病態をとらえる場合
・距骨外側病変は足関節を背屈すると接線方向でとらえることができる
・距骨内側病変は足関節を底屈すると接線方向でとらえることができる
ということを理解しておく必要があります
距骨内側病変の症例を示します
内側病変は、足関節底屈で接線方向となり
X線画像で描出できます
早期発見にはMRI画像で確認できますが
早期でなくても
・病変の安定性
・治療経過の確認
をみることで使用されています
当院では、シーケンスはT2*強調画像を
撮像方向は、冠状断像・横断像・矢状断像です
T2*強調画像を使用する理由は
関節軟骨の亀裂や軟骨下への関節液流入の程度を確認する為です
この症例は、関節軟骨に亀裂が入り
軟骨下に関節液が流入しているようにみえます
MRI画像と平行して
CT画像でも病態の確認をおこないます
CT画像では
・骨病変の広がり(術式に関係)
・骨硬化(術式に関係)
を確認します
この症例では
母床(距骨)は骨硬化し
軟骨下骨がCT画像に写っていません。
軟骨下骨成分が、壊死でなくなったか
骨以外の物質に置き換わったと予想できます
最後に治療法の確認です
ステージⅠ:骨梁のダメージでMRI画像でのみ判断できる
→保存療法
ステージⅡ:骨軟骨の不全離断
ステージⅢ:骨軟骨の完全離断
ステージⅣ:骨軟骨の遊離
以上のようにステージが上がることによって
手術の難易度もあがります
早期発見が大切です
捻挫には、このような軟骨障害が合併する場合がある
ということを念頭に置かなければありません
診療放射線技師として
X線撮影方法の違いで病変描出の有無がきまることがある
ことをりかいしなければならないと思います!!
まとめです
X線検査→好発部位を念頭に、病変を接線方向でとらえられるように撮影する
CT検査→Stage分類ができるように軟骨下骨の連続性、骨硬化、軟骨下嚢腫が確認できるスライス厚や画像濃度を選択する
MRI検査→病変の抽出、病変の安定性経過観察に有効で再現性を重視する
捻挫との関連性がある病態です
捻挫については、以前紹介しましたので
チェックしてみてください
↓
http://ameblo.jp/rt-spirit/entry-10960221921.html
距骨滑車軟骨障害は
・関節軟骨
・軟骨下骨
の病態です
病態が進行するほど
治療成績が下がります
やっぱり早期発見・早期治療が大切です!!!
病態のイメージをしてください
早期ほど、X線画像では発見できません
早期は、MRI画像で描出できます
MRI画像では、図のように
・関節軟骨の損傷の有無
・軟骨下骨のう胞や骨硬化
の状態を把握します
そのためのシーケンス選びをおこないます!
足関節捻挫との関連性を述べます
発生機序は2パターンがあり
①荷重時の足関節に内がえし+底屈が強制され滑車の脛骨天蓋面と衝突する
②内がえし+背屈で、滑車の外側前方と外果の内側面と衝突する
場合です
ここで大切なことは
距骨の外側・内側どちらにも発生するということです!
診療放射線技師としては
・距骨の外側に発生するものは前方に発生する
・距骨の内側に発生するものは後方に発生する
よって、X線画像で病態をとらえる場合
・距骨外側病変は足関節を背屈すると接線方向でとらえることができる
・距骨内側病変は足関節を底屈すると接線方向でとらえることができる
ということを理解しておく必要があります
距骨内側病変の症例を示します
内側病変は、足関節底屈で接線方向となり
X線画像で描出できます
早期発見にはMRI画像で確認できますが
早期でなくても
・病変の安定性
・治療経過の確認
をみることで使用されています
当院では、シーケンスはT2*強調画像を
撮像方向は、冠状断像・横断像・矢状断像です
T2*強調画像を使用する理由は
関節軟骨の亀裂や軟骨下への関節液流入の程度を確認する為です
この症例は、関節軟骨に亀裂が入り
軟骨下に関節液が流入しているようにみえます
MRI画像と平行して
CT画像でも病態の確認をおこないます
CT画像では
・骨病変の広がり(術式に関係)
・骨硬化(術式に関係)
を確認します
この症例では
母床(距骨)は骨硬化し
軟骨下骨がCT画像に写っていません。
軟骨下骨成分が、壊死でなくなったか
骨以外の物質に置き換わったと予想できます
最後に治療法の確認です
ステージⅠ:骨梁のダメージでMRI画像でのみ判断できる
→保存療法
ステージⅡ:骨軟骨の不全離断
ステージⅢ:骨軟骨の完全離断
ステージⅣ:骨軟骨の遊離
以上のようにステージが上がることによって
手術の難易度もあがります
早期発見が大切です
捻挫には、このような軟骨障害が合併する場合がある
ということを念頭に置かなければありません
診療放射線技師として
X線撮影方法の違いで病変描出の有無がきまることがある
ことをりかいしなければならないと思います!!
まとめです
X線検査→好発部位を念頭に、病変を接線方向でとらえられるように撮影する
CT検査→Stage分類ができるように軟骨下骨の連続性、骨硬化、軟骨下嚢腫が確認できるスライス厚や画像濃度を選択する
MRI検査→病変の抽出、病変の安定性経過観察に有効で再現性を重視する