暑い日が続いてますが
いよいよ夏本番って感じですね!

今日からこのブログも本番です!!

初めのテーマは前十字靭帯損傷にしました
スポーツ選手の外傷としてはポピュラーで
手術になる可能性があります

早期診断と早期治療で予後も良いということです

早期診断には
MRI検査が重要となります


整形外科・スポーツ整形の画像診断・読影を学び、要点をついた撮影法を考える


MRI画像にて
前十字靭帯の実質を診る時は、T2強調画像が適しています
T2*(スター)強調画像では、実質が見にくくなります
それは、前十字靭帯の損傷による出血や浮腫・周りを覆う滑膜に反応することが
考えられます


整形外科・スポーツ整形の画像診断・読影を学び、要点をついた撮影法を考える


前十字靭帯損傷する場合
膝には大きな力が働き
合併損傷を伴うことが多くあります

この絵に描かれているように
・MCL損傷
・半月板損傷
・骨挫傷(Bone Bruise)

私は、特に骨挫傷が重要だと思います
骨挫傷は膝が捻じれて大腿骨外顆と脛骨外側後方が
ぶつかって発生します
発生する場所が重要です!!

(MRIの本で間違った記載をみられます)


整形外科・スポーツ整形の画像診断・読影を学び、要点をついた撮影法を考える




実際の骨挫傷MRI画像です
大腿骨外顆と脛骨外側後方に
異常信号が現れています

この骨挫傷は
T2*強調画像や脂肪抑制画像でみやすく
T2強調画像では、見えないことがあります
注意が必要です!!


整形外科・スポーツ整形の画像診断・読影を学び、要点をついた撮影法を考える


X線画像には
異常なところはみあたりません


整形外科・スポーツ整形の画像診断・読影を学び、要点をついた撮影法を考える


それでは、読影のまとめです
前十字靭帯損傷が疑われるMRI検査では
①前十字靭帯実質の損傷の有無
②骨挫傷の有無
③MCL損傷の有無
④半月板損傷の有無
⑤segond骨折の有無
これらを確認しましょう

そして

これらが読影できるように撮像しましょう!


整形外科・スポーツ整形の画像診断・読影を学び、要点をついた撮影法を考える


ACL実質の描出には
図のようにします
ACLは
長さ約38㎜の靭帯で、幅約11㎜
です
スライス厚も工夫してみるといいでしょう


最後まで読んでいただきありがとうございます
感想いただけると、ありがたいです。