
たまに居るんですよ、
なんか長年応援してるとか、
そんなんで偉そうになるな、
みたいな人もね。
ちなみにこの写真は、
1994年にオリックスのイチロー選手が、
130試合で210安打を打った時の、
日本史上初の200安打をカウントダウンしていくポスターですね。
1本ヒット打つたびにシールを1枚貼る。
全部貼り終えると200安打になるというものだったんですが、
上に「夢挑戦」って書いてるじゃないですか。
大概のこういうものって、
大きな目標を出して、
叶えられないってのが普通なんですよ。
挑戦ですから。
余裕で叶えて、
何だったら210まで行きましたから、
201本目からは手書きという(笑)
たまにシールに書いてある数字はホームランの数です。
このヒットは〇本目のホームラン、
という意味です。
これを毎日更新していく日々が、
31年前の武田マック家にありました。
僕が長年オリックスファンを続けている証明のような逸品でもあります。
それをこうやって保管しています。
何が言いたいかと言うと、
続けることをそんなに簡単に思っちゃいけないよということです。
ファンを始めて10年くらいは、ほぼ全部Aクラスに居ました。
がんばろう神戸を掲げて優勝、
翌年には神戸で胴上げ、日本一、
ブルーウェーブの黄金時代となるかと思いきや、
イチロー、田口壮がメジャーへ行き、
仰木監督も辞めて、
一気に暗黒時代へ。
抑えるけど勝てない2002年、
1週間で100失点した2003年、
合併問題、プロ野球再編騒動、近鉄と合併しブルーウェーブのチーム名が消えた2004年、
ここらでファンを辞めた人はたくさんいます。
オリックスという球団は残りましたが、
ブルーウェーブファンからすれば、
チーム名もなくなり、
本拠地も大阪に移り、
「神戸のオリックス」はほぼ消えた。
合併前後の2003年、2005年に阪神が優勝し、
暗黒時代だったタイガース人気は、
合併球団を応援したくないファンも加入し、
人気が一気に加速。
観客動員も、1996年はオリックスと阪神はほぼ互角だったにも関わらず、
今や関西で野球イコール阪神。
そういう時期も辛いことも乗り越え、
20年間ほぼBクラスだったチームが、
25年ぶりに優勝。
しかも、あの頃の、
ブルーウェーブの首脳陣で。
中嶋聡監督も、福良GMも、小林二軍監督も、田口壮、平井正史コーチも、
ブルーウェーブの優勝を知るメンバー。
もう一度このメンバーで、
しかも当時のリーグ2連覇を超える3連覇を成し遂げる。
これをドラマと言わずして何と言う?
しかし、このオリックスの一番の誇りを上げるならば、
数々の偉業を成し遂げ、
できないことを叶えてきたイチローですよ。
やはりこの選手が、
このチームの歴史ですよ。
そして今だに神戸を、神戸の球場を愛してくれている、
ありがたいことです。
だからこれからもチームを愛し続けますよ。
そうですね、冒頭の「長年応援してるだけで偉そうになるな」ということに対して、
どうしようかな、
るろうに剣心の斎藤一になってお答えしましょうかね。
「お前等とはくぐった修羅場の数が違うんだよ 阿呆が」