コンピュータは、四則演算を行えるただの機械から飛躍的に進歩し、今や私たちの生活には欠かせない存在となっている。またこのコンピュータを繋ぐネットワークが構築され世界中のあらゆるデータが蓄積される時代となった。

一言でコンピュータと言ってもスーパーコンピュータから携帯端末、そして車や家電品にも組み込まれ、今やコンピュータなしの生活は考えられない時代となっている。

近年特に肌で感じることは、この膨大なデータを基に個々に送られてくる提案だ。

例えばネットショッピングなどでの閲覧や購入履歴によって「あなたへのおすすめ商品」なるものが画面に表示される。また映画などでも同じように「あなたへのおすすめ」なるものが表示される。私も含め人々は何の迷いもなくその提案に対し、自分の趣味嗜好に合うことからどんどんその提案に対し応えていく。

今では子供の頃からこのような環境の中で育っている。

人々は当たり前として生活しているが自分の内面が丸裸にされている。

人は外部からの情報を知人友人からの言葉で、そして新聞等の紙面から、そしてラジオ・テレビなどのメディアから入手していた。しかし今では各種コンテンツがあらゆる媒体から流れ、あふれる情報の中から自分の趣味嗜好に合うものを選択してみるようになって来ている。

つまりこの趣味嗜好が意図的に外部から作られたものに気づかずにだ。

怖い。自分では何も考えず楽しい、嬉しい、悲しいという感情までもがこのコンピュータなるものに支配されているのだ。

急速に発達するコンピュータ社会の中でこれまで培ってきたルールなるものが追い付かない時代となっている。

個人情報保護法なるものも施行されてはいるが、何の役にも立っていない。個々の情報が駄々洩れなのだ。

このまま放置しておいてよいのだろうか。

近年AIなるものが取りざたされ、すべてAIに置き換える動きが出てきている。AIは人間のような間違いは起こさない。人は間違いを犯し、そこで立ちどまり、改めるという作業を繰り返し、これまでの社会を作ってきた。しかしAIは人間が求める理想像を作り出す。そしてそれが最善だとし、突き進むだろう。