私たちクラブは、1979年発足で40年以上活動を行っている。
始めは、10名ほどで長野県内で行われるラリー競技やダートトライアル競技に参戦していた。当時のラリーは夕方集合して一晩走るものだった。また乗れないアベレージが与えられ闇夜に紛れて全開で走っていた。ダートトライアルは早朝集合で今と同じスタイルだ。
そんな折、地元の役所から「ダートコースを造るからお前たち主催しないか」と持ち掛けられコースのレイアウトからJAFとの橋渡しなど行いモーターランド野沢が完成した。
競技会を主催するには審判員ライセンスが必要でクラブ員総出でライセンス取得をした。
この頃はバブルの全盛期でラリー・ダートラを主催をしながら参戦もした。
おかげでどんなイベントが楽しくできるか毎年ブラッシュアップもできた。
地元にダートコースもでき練習もできたことから全日本戦で入賞する者や地区戦でシリーズチャンピオンになる者も出てきた。
モーターランド野沢は建設当初から日本で初のオートクロス競技会場としてもオープンした。このオートクロスは15年ほど続いたが参戦者の減少から今では行われていない。しかしオートクロスは、レース方式なのでコース1週のコンマ何秒の差で勝敗が決まるし、他車との駆け引きや前を走られると絶対抜いてやろうと熱くなる競技で参戦しても見ていてもとても楽しい。
さて私たちクラブの本拠地は長野県野沢温泉村だ。この小さな村のしがない者達が作ったクラブでクラブ員も地元のサラリーマン。資金力もなく有り金をすべて車につぎ込んでしまった。そこで結婚したり子供ができたりするとそれどころではなくファミリー車へと乗り換えていった。しかしこの悪の道にどっぷりとハマった者達は、モータースポーツの楽しさを誰かに伝えようと日々競技会の開催を続けている。
ダートトライアルでは最高峰の全日本選手権の主催も長野県内の関係者の総力で開催することができた。しかしながらラリーはその組織力がなく細々と長野県シリーズを開催している。そんな折コロナウィルス発生から一昨年、今後開催をしない決断をしたが、ラリー熱から冷めきらず性懲りもなく今年再開することとした。
これまでのラリー開催は2種競技で行ってきたがそれもなくなり、SSラリーを開催することとした。昨年から検討を重ね春にはGravel、秋にはTarmacの2戦を行うこととしている。このことからTCやらパルクフェルメやらリグループやら用語のお勉強からスタートしている。そしてモーターランド野沢内だけで完結するラリーも開催してみようということとなった。しかし総距離14kmほどしかないラリーに魅力がなく参加者が集まらないことが大いに心配される。何せモーターランド野沢の使用料が捻出できない状況になるのではないかと。秋のラリーは2018年にプレ開催をしており、当時参加してくれた皆さんは一応に楽しく走れるラリーだと好評を得ている。けど以前のように宿泊までセットの開催とはできない。第3ステージの盛り上がりも捨てがたいものがあるのだが