今回のツアー観覧もこれで7公演目。そこでふと思ったのだが、本ツアーではまだ3人のダンスの美しさに目を奪われる機会が訪れていない。今のところステージを間近に見られる席に当たっていないこともあるが。
「目を奪われる場面」とは、たとえば前回PLASMAツアーでいえばハテナビトののっちのダンスを指す。ハテナビトはアルバムで聴いていたときは特に好きではなかったが、ライブで目にしてからは毎回一番心待ちにして、そして一度ならず涙した。
ハテナビトを踊っている間、のっちだけ笑顔を見せない。視線の先に観客を捉えているかどうかも定かではない。自らの美貌にもダンスの流麗さにも無自覚で、ひとり別の世界で踊っている。
そんな痺れる場面に今回は訪れていない。あと8公演行く予定だが、その間に新たな魅力を見出すことができるだろうか。
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「痺れる場面」ではないが、ここ2、3公演で注目し始めた演出がある。またしてもうっすらネタバレ気味になってしまうが、SIDE Aのある曲の最後のほう。3人が車に乗っている振りをする。あ~ちゃんがハンドルを握り、かしゆかが助手席、のっちは後ろに座る。
最初はコーヒーか何かを飲みながら快適な様子だが、そのうち妙にガタガタと揺れ始めて、最後は何事かが起きて停車し、3人とも驚愕の表情を見せる。なかでものっちは立ち上がってしまっている!
車の中で立ち上がるといえば、サンドウィッチマンのガソリンスタンドというコントを思い出す。のっちの場合、コンバーティブルのルーフを上げている状態なら立つことも可能なのだろうか。(我ながら超どうでもいいことだが)