2019年にReframeを初めて見たときは開演前から終演まで緊張しどおし痺れっぱなしだったが、今回はさすがにそこまでの高揚感はなかった。その分、リラックスして鑑賞する余裕はあったが。

 

座席位置も2019年とはだいぶ違う。前回は1階4列目という至近距離から3人の姿をひたすら追っていた。今回は2階中盤列のちょうど真ん中の席で、ステージ全体の構成を視野に収めるのに適していた。でも、やっぱり3人のことばかり見ていたが。

 

いつも同じことを思うのだが、どんな技術も演出もPerfumeを素晴らしく見せることを目的にしなければならない。その点、Reframeの場合はテクノロジーのショーケースという性格が強いので、Perfumeがテクノロジーの実験素材みたいに見える場面があるのは致し方ないが、それも現状程度が限界の気がする。

 

ともあれ、重装備の技術を載せた演出を東京から離れて全国各地で展開するのは、いかにも神経をすり減らせる作業のように思われる。会場設営とかリハーサルとか時間は十分に取れるのだろうかと心配になるが、この日の公演も素人目には何の問題もなく進行した。

 

音響はいつもどおり重低音ブリバリで、ズボンの膝から下がビリビリ震えている気がした。ライブ仕様の爆音は中毒性が高い。

 

この後は一般発売で広島公演のチケットが奇跡的に取れたら行こうかと考えていたが、石川公演を見終わって「今年のReframeはこれで見納めでいいかな」という気がしてきた。その分のエネルギーを年明けの[polygon wave]チケットの追加獲得に傾けたい。