PerfumeのLINE CUBE SHIBUYA公演までまだ5カ月。チケットが取れるかどうかもすこぶる怪しい。もっと手っ取り早くPerfumeを見ようと思ったら、フェスに行けばいいことはわかっている。6月は「社業」のAmuse Fes、8月はROCK IN JAPAN、SUMMER SONIC、SWEET LOVE SHOWERへの出演が発表済みだ。

ただ、Amuse Fesは例年、Perfumeとしてのパフォーマンスは5、6曲だけらしいし、「その他いろいろ」の要素が多すぎて、これまでも敬遠してきた。RIJとラブシャは会場がちょっと遠く、クルマを持っていない人間は行くのが面倒。となると、残るはサマソニか。

サマソニは2015年にもPerfumeを見に行った(正確には前夜祭的な位置づけのSONICMANIA)。同年は5月のMETROCKにも行き、ライブ初披露のPick Me Upを人波の圧縮の中で堪能した。

ということで、いい思い出もあるフェスなのだが、行くのをためらう理由も2、3ある。

第1はコスパの悪さ。サマソニの1DAYチケットは15,000円で、去年のFUTURE POPツアー(8,100円)の2倍弱。それでいてPerfumeの出演時間はフェスだと最長でも50分と、ワンマンライブの半分以下だ。結果、フェスのPerfume時間単価はワンマンの約4倍の高さという計算になる(わざわざシカゴまで1公演だけ見に出掛けるのと比べればかわいいものだが)。

第2は、そもそもPerfumeだけを目当てにフェスに行くのは「フェス道」に反するのではないか、というわだかまりだ。フェスの神髄はいろいろなアーティストのステージをはしごして音楽体験を豊かにすることにある、ような気がする。しかし、私はPerfume以外ほぼ興味がないので、2015年のソニマニ、メトロックもPerfumeしか見ずに帰ってきた。何を見ようが見まいが個人の勝手だが、「お行儀」が少々良くないかもしれない。

第3は、開演前に結構長い時間、人込みの中で立って待っていなければならないこと。一番後ろでいいや、と割り切って、開演直前に会場入りしてもいいのだが、用心してどうしても早めに入ってしまう。後方の通行の邪魔にならなそうなところに座って待っていても、会場スタッフに「座らないでください」と注意される。開演したら立つ気満々なんですけど。

ついでに、会場内に大きな荷物を持ち込む輩が少なくないことに腹が立つ。遠方から会場に直行しなければならない事情があったりするのかもしれないが、ああいう人こそスタッフが注意すればいいのにと思う。

何だかんだ書きつらねたものの、こうして迷っているということは、実は「行きたい」と考え始めている証拠にほかならない。LINE CUBE SHIBUYA公演のチケット販売について発表があるまで、もう少し迷っているふりをしていようかな。