連休中、1泊2日で京都を旅した。近年は外国人旅行者の増加が話題になっているが、鞍馬・貴船・修学院離宮と中心部を外れたところを回ったせいか、周囲は日本人が大半だった。

修学院離宮の後は特別公開中の瑠璃光院を訪ねる。拝観料2,000円也。2階の部屋に置かれた大きな机の表面に庭のもみじが映る様子が「インスタ映え~」だそうで、拝観者が机の前に座り込んで写真を撮りまくっていた。

別料金1,500円を払うと茶室で抹茶と菓子をいただける。茶室の本来の入り口は頭を下げて慎重にくぐったのだが、奥の喫茶スペースの手前の(たぶん仮設の)ふすまのところで油断し、鴨居に頭を派手にぶつけてしまった。

20分の喫茶時間が終わるころ、仮設のふすま部分の外枠の柱が外れて倒れそうになり、係の方が慌てて元に戻していた。あれはおそらく私の頭突きのせいだ。

(茶室の窓と窓の影)

帰りは混雑した叡山電車に乗るのがおっくうになり、駅の近くのタクシー乗り場から地下鉄の国際会館駅に向かう。1,090円ほどで着くし、地下鉄は始発駅で座れるので、こちらのほうがおすすめ。

夕食はホテルからほど近い酒菜柚家という店を予約しておいた。コースは「月の音」「彩乃」「楓」の3種類。これは真ん中を選ばざるを得まい。というか、このコース名に惹かれて店を選んだようなものだ。

料理はおいしかったし、小食気味な私には適量だった。店主は控えめな接客で、コミュ障気味な私には好都合だった。

帰り際、店主にコース名の由来を尋ねたら、「京都らしい雅な言葉を選んだだけで、特に意味はありません」との答え。何かを期待した私が間違いでした。