先月初め、楽天のアカウントにログインできなくなった。心当たりはありありだったが、知らぬふりをして問い合わせフォームから尋ねたところ、最近登録したポイントギフト(実はアマオクで購入)が「不正に取得されたもの」であるためログイン停止とした、と予想どおりの返答だった。そのうえで、「正規に購入したポイントでない場合は公的機関に相談した後に改めて連絡せよ。アカウントの取り扱いはその後に検討する」とのお達しだ。

 

 「公的機関」とは警察でも消費者センターでもよいとの話だったので、土曜日でも受け付けている東京都の消費生活総合センターに電話する。相談員は「楽天の規約に違反し、ポイントギフトの売り手もわからないのでは、仕方ないんじゃないですか」と、つれない返事。楽天からの指示に従ってポイントギフトのPIN番号を相談員に伝えて、早々に電話を切る。

 

 楽天に「相談した公的機関名、電話番号、担当者名」をメールで連絡。程なく、「不正取得したポイントの残額を取り消したうえでログイン停止を解除する」と、有難い仰せが届く(皮肉です)。早速ログインすると、アマオクで46,000円で買った50,000ポイントが丸々消えていた。

 

 この間、アマオクには楽天のログインが停止になったことを伝えていた。アマオクからは「失効ポイント数が表示されている楽天マイページの画像を送れ」と言われていたのだが、楽天との交渉にケリがつくまではそんなものは送りようがない。ログイン再開後にようやく画像を送る。

 

 今回のようなケースでは、アマオクは購入後15日間に限り、ポイント出品者への問い合わせなどを行うという。私の場合、消費者センターへの相談が遅れたため、アマオクへの詳細通知が購入後18日目になってしまった。

 

 ポイント失効分は完全に諦めていたのだが、半日後にアマオクから「失効分を全額返金する」との、今度は本当に有難い仰せが届く。ポイント出品者のアカウントに現金が残っていたらしく、上手い具合に差し押さえできたようだ。

 

 実は、楽天の件が発覚する数日前に、Amazonからも「アカウントに登録したAmazonギフト券が不正に取得されたものであることを確認した」というメールを受け取っていた。こちらはamaten買ったものだ。Amazonはいきなりログイン停止やポイント失効にはせず、ひとまず警告だけにとどめてくれていた。

 

 アマオクもamatenも、ポイント購入直後に楽天やAmazonのアカウントでポイント登録できない場合には、購入をキャンセルできる。私は「ポイント登録さえできれば問題なし」と思っていたのだが、後になって楽天やAmazonによってポイントを取り消されるリスクは考えていなかった。今回はポイント失効分を運よく取り戻せたが、ポイント出品者のアカウントに現金が残っていなければお手上げだ

 

 そもそもアマオクやamatenで買ったポイントを楽天やAmazonがどのように識別したのかが謎だ。ひょっとすると、ポイント登録を頻繁に行っている利用者に対してランダムにアカウント停止を行い、事情を探っているのかもしれない。

 

 アマオクやamatenでポイントをすぐに必要な分だけ買い、楽天やAmazonの捨て垢でさっさと消費すればよい、という考え方もあろう。ただ、楽天やAmazonがその気になれば、捨て垢で買った商品の配送先などから本アカウントを名寄せできそうな気もする。バレないように配送先をコンビニや私書箱にして偽名で受け取る、というのも面倒だ。

 

 今のところ妙案が見当たらないので、ポイント取引サイトの利用は自粛している。