ECU書き換え直後のアイドリングの不安定のお話 | rsqaのブログ

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今回はECU書き換え直後に、たまに御質問を受けます「アイドリングの不安定状態」についてのお話です。


当社でもイベント会場や会社にてECU書き換えを行っていますが、現実問題としましては「イベントの日に予定が・・」とか「アールズまでは遠いし・・・」という理由でお客様が現在使っていらっしゃるECU(イモビライザーの関係上この様な方法になります)を会社に送って頂き、書き換えをして返送という事も行っております。


来社された場合やイベント会場でお会いしての場合では、当社のスタッフがお話できますので良いのですが遠方からの発送で書き換えをされるお客様ですとどうしても伝えきれない部分も有りますので今回このQ&Aブログのテーマにさせてもらいました。


まずは「どうして書き換え直後にアイドリングが不安定になるのか?」ですが、走行距離や使用条件にもよりますがスロットルバタフライ部にはほこりやブローバイガスによる汚れで吸気抵抗(特にスロットルが閉じぎみの所を多用するアイドリング回転付近。)が増加


→書き換え前の段階は少しずつの経過なのでECUの学習で補われて見た目のアイドリング変動はあまり感じられず。


→ECUを車体から外して書き換えをする。そうするとこの段階で今までの学習がリセットされる。


→車両にECUを装着してイグニッションONで60秒程度待ち、いったんOFFにしてからエンジン始動。


→ここから学習が新規に始まる為、新規状態からのECU学習と経年により吸気抵抗が増加したスロットル周りの組合せで、本来ECUに設定されているスロットル開度での目標アイドリング回転数に到達しない為に回転を上げる


→上がりすぎたらまた下げるを繰り返し、目標回転数に近づく様ECUは学習していくという経過になります。


その為、書き換え後の最初のエンジン始動直後はアイドリングが不安定な状況になる次第です。
(ひどい条件の車両ですと最初のアイドリング維持までいけずにエンストする事も有ります。)


そういったアイドリング不安定がひどい場合、当社としましては
1.スロットルの掃除
2.バッテリーを1回外して学習リセット→再度学習開始。

という事をお願いしています。


大抵の場合はそこまですれば問題無くなると思います。