ー数日後ー



ひかるちゃんから連絡が来てカフェに呼び出されて正式な謝罪を受けた。


ひかる「本当にすみませんでした」


90°に綺麗に折り曲げられたお辞儀が思っていたよりも目立つもので慌てて私たちは頭を上げさせる。

それからひかるちゃんから色々羊羹とか、カステラとか、謝礼品と思われるものをもらって、私たちも腹割って迷惑だったことと、これからは何もしないことを約束して和解になった。


ひかる「ほんとにすみませんでした、」
由依「もういいから。やめてよね、これからもそんな下からくるの、やりづらいから」
ひかる「でも、」
理佐「これ、先輩命令だからね」


理佐がそう言って渋々承諾したひかるだけど、最後にはいつも通りのひかるに戻ってた。


ひかる「じゃあ由依さん、理佐さんに愛想尽かしたらいつでも大歓迎なので。」
理佐「っ、ダメだからね!」
由依「ちょっと、もう理佐。…とにかく今後一切こんなことダメだよ?じゃあ気をつけて帰ってね。」
ひかる「ふふっ、はい」


ひかるの背中を見送って私たちも反対方向に歩き出し、家に帰る。家について手を洗ったりひと段落したらやっとなんか肩の力が抜けた気がした。


由依「んー、これでやっと一件落着か」


ソファーで伸びをすると隣に座ってた理佐が反応する。


理佐「え?まだだよ」
由依「えっ…?」


そう言って服の中に手を入れてくる理佐。

もう何年もの付き合いの私たちはそりゃ、一回や二回に留まらないくらいにはしたことがあるし、慣れているけど。

今日は昼間だしちょっと流れが早すぎる。

脇を締めて抵抗した。


由依「ちょっ、理佐?何、、、?」
理佐「ひかるちゃんにだいぶ可愛がってもらったみたいじゃん」


その一言で理佐が何を言おうとしているかわかってしまった。


由依「っ、それはほんとにごめん、」
理佐「謝らなくてもいいけど、ちゃんとお仕置きと消毒しないとね。」


危機を感じた私はグッと身体中に力を入れて抵抗したけど、後も簡単にベッドまで運び込まれてしまった。

そして沢山キスをされる。口に、おでこに、目に、耳に、ほっぺに、首に。その先が始まってしまいそうなものもあるし、コミュニケーションに過ぎないような軽いものもある。

バリエーションが豊富な理佐のキスの雨は受けててくすぐったい。堪らなくなってケラケラ笑い始めると理佐にこんなことを言われた。


理佐「不安だったよ、由依」


思いもよらない言葉がきた。


理佐「誤解が解けても、由依が本当にひかるちゃんに取られちゃうんじゃないかって。不安で不安で、私、由依の枕抱きしめて泣いたんだからね。ちゃんと言って、『理佐が番好きだよ』って。もう私が不安にならないように」


早口で捲し立てる理佐から押しつぶされそうなほどの愛を感じた。


由依「ふふ、そんなこと言わなくてもわかってよ」
理佐「やだ、無理。言ってくれないとわかんない」
由依「もうっ…笑」


欲しがりな理佐に、今日だけは特別。
いつもは言わないようなことまで言ってあげる。


由依「私は___________」

理佐「絶対だよ、約束ね」


私が密かに準備していたお揃いの時計の針が密かに進みはじめていた。



fin




お読みいただきありがとうございました!
ついに終わってしまいましたこのシリーズ👏

毎日投稿もこれで一旦終了とさせてもらいます。
毎日たくさんの方から感想をいただいて皆様と接する機会も多く、前よりも少しだけ仲良くなれた気がしてます^ ^

楽しい1週間を本当にありがとうございました🙇

そして、最後にちょっとワガママいいますと、1週間1日も途切れず投稿頑張ったので、最終回ですし、たーくさんのご感想お待ちしてます、

おっす。