※リクエスト作品になります。





麗奈side




その日は珍しく夏鈴ちゃんのいないそこさくの収録だった。

バレンタインが近いこともあり、企画はメンバーの男装。

最初は『夏鈴ちゃんの男装も見て見たかったけどな』と寂しく思っていたけど…


天 「麗奈ちゃんって、本当に可愛いよね」
麗奈「…そうかなぁ、//」

村山「でも、私、守屋さんも好きです笑」
麗奈「うそ…」


元々本当に顔が綺麗なメンバーが男装するのだから当たり前にみんなイケメンで、本番が始まればそんなつもり最初は無かったけど、ドキドキしまくってた。

夏鈴ちゃんがいなくて良かったかも…、こんな姿見たらきっと誤解されちゃっただろうし………

ホッと胸を撫で下ろす。その時にどこかから視線を感じた。でも周りを見渡して見ても、私のことを見ている人はいなさそう。

、、、まぁ、勘違いかな。

その時はそう思った。






スタジオメンバーから大好評で終わったその収録。
休憩を挟んでまた違う企画の収録をするみたい。

まだ時間もあるし、ちょっと散歩でも行ってこようかなぁ〜

お昼ご飯を食べ終えて、楽屋周りの廊下をブラブラと、目的地も無く歩いていると、


「ちょっとなにしてんの」
麗奈「わっ?!」


急にグイッと腕を引っ張られてびっくりした。何事だと思ったその時には、もう夏鈴ちゃんの顔が目の前にあった。


麗奈「夏鈴ちゃん…?」
夏鈴「……守屋ちゃんが好きなのって私なんだよね?」
麗奈「えっ、え?」


収録にはいなかった夏鈴ちゃんがいることと、いつもは聞かれないようなことを聞かれて、咄嗟に出てくる言葉がない。

急にどうしてそんなこと聞くんだろう?

そう思った時に、さっきスタジオで感じた視線を思い出した。

…ぁ、もしかして、夏鈴ちゃん、そこさく見てたのかな、?

そう言えば夏鈴ちゃん、今日の朝一緒に家出る時に、前の仕事そこまで時間かからないと思うから早めに合流するかもとか言ってたっけ、

一気に背筋が凍った。私、さっきの収録結構すごいことを言ったような、


麗奈「か、夏鈴ちゃん、もしかして、そこさく、見にきてた    の?」
夏鈴「うん、見てたけど。…それで?守屋ちゃんは私のことが   好きなんだよね?」


すぐに話を晒されて元の話題に戻ってしまう。


麗奈「それはぁ〜……んっと、」


面と向かってそんなことを確認されるのも恥ずかしくて、ただただモジモジとしていただけなのに、焦ったように口数が増える夏鈴ちゃん。


夏鈴「えっ、違うん、?夏鈴じゃないの?え、なんで?やっぱ   天ちゃんがかっこいいって思ったとか?村山ちゃんもイ   ケメンだなとか思ったりしたとか?」


私の気持ちが離れていってると思ってるのかそんなことを聞いてくる。だけど、そんな姿を見てさっきまでこの状況に驚いていた私は安心した。


麗奈「…ふっ笑」
夏鈴「、、、何笑ってるの」
麗奈「いや、そんな焦らなくてもいいのになって。笑
   確かに天ちゃんも村山ちゃんもカッコいいけどね?」
夏鈴「!やっぱカッコいいとか思ったん…?!」


真剣な顔でマジマジと見つめられるとその一生懸命さが可愛い。ちょっと遊んでみたくなった。


麗奈「うん、カッコいい、カッコいい」
夏鈴「…夏鈴より?」
麗奈「ん〜どうだろうな〜?」


はぐらかすように私が歩き出せばまた私の手を掴んで慌てて後ろをついてくる。


夏鈴「ちょっ、待って…え、本当に夏鈴よりカッコいいと思っ   たん?」
麗奈「思ったかも?」


わざととぼけてそういうと、今までの威勢を無くして分かりやすくショボンとなっちゃうからやりすぎちゃったかなと反省する。


夏鈴「そっか、、、」


もう追いかけてこないで、1人で楽屋に帰っちゃう夏鈴ちゃんの背中を見つめる。

そりゃ、櫻坂のメンバーだし、私もちょっとそのイケメンさにドキッとはしたけどさ。最終的に戻ってくるのは決まって夏鈴ちゃんじゃん。それくらいわかってくれてもいいのに。

鈍感な私の彼女に気づいてもらうために、その暗い雰囲気が漂う背中に言葉を届ける。


麗奈「まぁ、でも?最終的に私の1番タイプの人はいなかったか   なぁ〜…?」
夏鈴「え、、、?」


振り返ったものの今にも泣きそうな顔は変わらない。まだわかってくれないのか、


麗奈「……夏鈴ちゃんが1番タイプだよって言ってるのっ」


そういうと、目に光を取り戻して、跳んで私の元に戻ってくる。


夏鈴「守屋ちゃん!守屋ちゃん!」
麗奈「おぉ、、怖い怖い笑」
夏鈴「本当っ!私1番?」


肩を掴まれて確認されるけど、2回も言ってあげるほど私も甘くない。


麗奈「そうかもね〜」


また誤魔化す。でもその後も何度も何度も確認してくるからくすぐったい。


夏鈴「えっえっ、守屋ちゃん本当に?」

夏鈴「ねぇ、本当?信じてもいい?」

夏鈴「本当、守屋ちゃん可愛いっ。私も1番。守屋ちゃんが」


麗奈「しつこいって」


私の後ろを従順についてくる夏鈴ちゃんの姿が幸せだなと思った。


fin





お読みいただきありがとうございました!
最初の方下手だったかなぁ、

れなかりんのペアは初めてで、何となくで書いたので少し皆様の想像と違うところもあるかもしれませんが、そこはご了承ください🙇‍♂️

そして、アメブロのフォロワー様1800名を突破しました〜🌱
いつもありがとうございます😊

最近は、buddiesの皆様と交流するとかなりの確率で「アメブロ見てます!」と言うような声をいただきます。

あまりの数の多さに今まで実感が湧きづらかったのですが、そういうお声をたくさん貰うようになって、色々な方に私のお話が届いていることを実感して嬉しい気持ちでいっぱいです✨

これからも仲良くしてもらえたら嬉しいです
おっす。