※リクエスト作品になります。




理佐side




夜、お風呂に入り終わってスマホをいじっていると隣に愛しの彼女が座ってきて、私とスマホの間に割り込み、何も言わないで唇を合わせてくる。


由依「ん、」
理佐「んっ……何?どうしたの」


普段からあんまり思ったことを口に出さない分、行動に出ることの多い由依だからそれに関しては驚かないけど。ぷくっと頬を膨らませてもう一度キスしてくるから、私の頭は疑問で溢れる。


由依「っ、ん…チュ……」
理佐「んん、ちょっ…どうしたの、、由依、?」


だんだんと耳を包み込むように触られて、求めてくる由依。一体どうしたんだと思いつつ、受け止めていると目と目が合う。


由依「…ねぇ、ちょっと」
理佐「何」
由依「なんでっ。」
理佐「なんのこと?」


由依「したくないの?私、卒業したんだよ?」


その一言で思い出す、1ヶ月前に突如事後に告げられたお約束。

『ねぇ理佐。しばらくはこう言うこと控えよっか』
『…えっ?』
『卒業コンサートに集中したい。来てくれた人にも、来れなか った人にも、私を推してて良かったって想ってもらえるよう な、最高なものにしたいの』

“だから、ね?お願い。”そんな真面目に言われたら私も破るに破れなくて。

最初の方こそ、止めやらない気持ちのやり場に困ったものだけど、最近なんてその日々が普通になってきて忘れかけていた。


理佐「あー……、」
由依「もしかして忘れてたの?」


え、嘘。信じらんない。そんな軽蔑的な目を向けてくる由依自身は、自分が言い始めたことなのに沢山我慢していたみたい。笑っちゃうや。


理佐「だって私、由依と身体だけで繋がってるつもりないか    ら。」


そう返せばちょっとバツが悪そうに顔を赤らめる由依。そんな由依を膝に乗せて、由依のお尻の後ろ側へ両手を添えた。

改めて、こんな可愛い子が私だけのものにやっとなったんだ。そんな気持ちが押し寄せる。


由依「…ずるい、」
理佐「ふふっ、もしかして由依は楽しみにしてた?」


由依は素直にならないだろう、そう思って聞いたのに、まさかの由依はこくっと頷いた。


由依「コンサート、終わったら理佐が沢山褒めてくれるかなっ   て、綺麗だね可愛かったよって言いながら優しくしてく   れるのかなって、」


幼児のような口調で話す由依はとことん拗ねてるみたい。その唇が尖る癖が出てる。


由依「だから由依、楽しみにしてたのに…」
理佐「ふふっ、“由依”」
由依「……うるさい」


キッと睨んできてふんわり抱きついてくる由依。

卒業間近に上がったお正月のVlog動画。

外では一見クールに見えて、決まった人の前では実は甘えたな由依は、その隠していた一人称がバレてしまったのが恥ずかしいらしい。

……元々一部のファンの人の間では少しだけバレていたんだよってことは内緒にしておこうか。

そんなことは一旦おいといて。さっきから精一杯の誘惑をしてくる由依がそろそろ可哀想だから相手してあげなくちゃ。由依のシャツを捲ってゆっくり手を滑らせる。


理佐「…ちょっと触らない間に身体締まった?」


綺麗だよってお望み通り褒めてあげれば、触られたことになのか、褒められたからなのか、はたまた両方か、由依は嬉しそうに微笑みをこぼす。

そう言う私も、こんなこと頭で考えているほど実際冷静ではいられない。久しぶりの由依の温もりに愛撫する手が止まらない。


由依「…ちょっと、くすぐったいよ」
理佐「期間空いちゃった分沢山してあげないとだから」
由依「っ…?!こら、どこに手入れて…」


私がブラの中とパンツの中、両方同時に手を滑り込ませると身を捩る由依。普段しないやり方に戸惑ってうるさい口を黙らせる。


由依「んっ…はぁ、んん、」
理佐「チュ、ふっ……ぁ、ん」


キスしながらホックを外して、ブラを残して上の服を脱がせて。その際に唇が離れると透明な糸を引いた。


理佐「…えっち、由依」
由依「どっちがよ。すぐに舌入れてきた癖に。」

由依「何時までする…?」
理佐「何時でも。由依の満足いくまで。」


私がそういうと、もう完全に夜の猫の顔になった由依はニヤッとイタズラな笑顔で耳元にくっついてきて、“ じゃあ、ずっと ”なんて。

聞いたからね?ちょっと休憩とか、今日は通用しないんだから。とか思うけど、きっと私は今日も由依が辛そうな顔したらこの威勢を失くして休ませてしまうんだろうな。

翌日、首元に付けられたうっすい下手くそな紅い華に私は鏡越しに微笑んで、まだ眠っている由依を残して仕事に出かけた。




fin



お読みいただきありがとうございました。

そして、お話を出していない間に由依さんの卒コンが終わってしまいましたね🥺

私は両日配信で見守らせていただきましたが、今までグループとしてしんどいことを沢山引き受けて頑張ってきてくれたゆいぽんには、本当に“幸せになってほしい”という思いばかりだったので、

最後に素敵なドレスで、笑顔で光り輝く世界に歩き出した背中を見送れて、とても嬉しかったなと思います。これからのゆいぽんが世界の誰よりも幸せな人生を送れるよう応援しています💐

ご卒業おめでとうございます。おっす。