由依side


2枚目の写真集を発売することになって、撮影も無事終わり、サンプルができたから理佐の家に持ってきて見て貰っていると、変なことを理佐は言い始めた。


理佐「由依って、前世すごい愛されてたんだね」
由依「んえ?どうして?」


そういうと理佐は私の写真を指差しながら言う。


理佐「ここ。肩に2つ、お腹に1つ。」
由依「ほくろのこと?」
理佐「ん、。…ほら、由依も一回は聞いたことあるでしょ?
  『前世大好きな人にキスされたところはほくろになって
   る』って話」


まともに聞き返した私が馬鹿だったと思った。そんなの迷信に決まっている。調子のいい人が自分の都合よく解釈しただけだろうに。


由依「聞いたことはあるけど、信じてないって。どうせ作り話
   だもん。」
理佐「それが本当なら?」


純粋な目をこちらに向けないでほしいよ、理佐。そんなものにいちいち心動かされないで。

そんな私の心境を読み取ったか、理佐が言葉を付け加える。


理佐「…私だって嘘だって思ってた、ずっと。でもこの由依見
   たら本当なのかなって、。だってこんな際どいところば
   かりホクロできることなんてある?絶対前世の由依の恋
   人が由依にマーキングしたんだって……」


早口にそう言えば、むぎゅっと唇を少し尖らせて不満そうにする理佐。

マーキングって……犬じゃないんだから。

そう思った反面、そんなこと気にしてる理佐が可愛いくて可愛いくて。そのシュンとした尻尾と耳を直して欲しくてらしくないことを言ってみる。


由依「、、、じゃあ前世の理佐が付けたんだね、これは」

理佐「…なんで私なの。私じゃない可能性だってあるでしょ」

由依「ないよ。理佐しかあり得ないよ。だって私理佐しか無理
   、受け付けられない。何回生まれ変わっても、どんなに
   時間が流れても愛するのは理佐がいいし、愛してくれる
   のは理佐だけがいい。理佐だけでいい。」


理佐もそうでしょう?、わざとらしく可愛い顔作ってそう理佐の顔を見て言えば、しばらく止まってた理佐がふわりと優しく笑ってくれてゆっくりと抱きしめられる。


理佐「うん、由依だけ。」
由依「ふふ。大好きだよ、理佐」
理佐「私も、大好き。由依だけが好き。1番好き」


暫くお互い抱きしめたまま「ふふふ」って微笑みを交わしたら、理佐が言う。


理佐「ねぇ、1番に見せてくれてありがとう」
由依「…ん〜?私が理佐に1番に見て欲しかっただけだよ」
理佐「、、、本当好きっ」


私の首筋に理佐の息が掛かる距離でそう言われた。負けじと私もこつんと頭を理佐の方に傾ける。

きっと理佐は気づいてる。私がどれだけ理佐の嫉妬深さを理解しているのか。どうして、今日、1番最初に理佐に見せに来たのか。

どれもこれも、私が理佐のことを1番好きで、唯一大好きで、世界一愛してるってこと。

それに気づいて欲しくて、愛しさを込めたハグをするけど「痛い」とか言って笑っている理佐には一生わかりっこない。


理佐「んぐ〜(笑)痛いよ由依」
由依「痛くしちゃうくらい好きなんだもん、責任持って?こん   なに好きにさせた責任。」
理佐「ふふっ、そうだなぁ。」


そう言った理佐は私に可愛いキスをたくさんくれる。黙って目を瞑っていればありとあらゆるところにキスされて、気づけば押し倒されていたり。


理佐「……由依。」
由依「ん?」
理佐「上書き、してもいい…?来世の由依にもまたホクロが
   付くように。」
由依「、、、ん。好きにしていいけど、今度は…

   ___________私にもつけさせて?
             理佐のことが大好きってマーク」


理佐「ふふっ、付けといたら来世も由依、私のこと見つけて
   くれる?」
由依「その前に我慢できなくなった理佐が私のこと迎えにくる   でしょ?」


わかってるんだから、そんなこと。そんな気持ちを交えて言えば「確かに」なんてニヤニヤしてる理佐。

それに私が微笑めばどちらからともなく唇が重なってやがて私たちの愛は深くなっていく。そのひと時、ひと時が幸せすぎて、

“ 何回生まれ変わっても、こんなことを繰り返していきたい ”

そう心の中で誓ったことはきっと理佐も同じ。



fin



お読みいただきありがとうございました!
ちょっとラフな文章で書かせていただきました。甘々すぎてしまったような気もしなくはないですね…。

そして、櫻坂46さんの7th「承認欲求」のミュージックビデオが公開されましたね!

しーちゃんなど選抜された子を始めとする3期生は初の表題曲ですが、すでに堂々と櫻坂を背負っている姿がとてもかっこよくて頼もしいなと思います✨

それでは、本日はここまで。おっす。