※理佐さんが男性設定になります。




由依side




付き合ってから5年、同棲して3年。



私たちは倦怠期というものに突入した。



喧嘩をするとかそういう物騒なことは起きないけど、口数が減ったり、名前で呼ばなくなったり、気づいたらお互い

「いってきます」すら言わなくなってしまった。




私は、できることならもう一度

付き合いたてのときの感じに戻りたいんだけど

もう遅いのかな……




そんな中、少し体調が優れない日が続いて

生理も来ていなかったので「もしかしたら」と思って検査してみるとまさかの、陽性。




確かに年齢からするとそういう歳だけど、

状況からして言えるわけないよなぁ……

どうしよ……







理佐side




俺たちは今、倦怠期の真っ只中だ。


お互い同棲しているのに、いつの間にか

別行動になってしまったし

寝る時も背中を向けて寝るようになってしまった。



俺は戻りたいんだけど、もう冷めちゃってるよな、どうしてこうなっちゃったんだっけ……




そんなある日、とても緊張した様子で申し訳無さそうな表情で久しぶりに話しかけてきた。




由依「ぁ、ぁの、さ

理佐「ぁ、なに……?」

由依「、ちょっとだけ時間ある、かな……、」

理佐「あぁ、うん、わかった。」




実に10日ぶりくらいに話した会話だった。



そしてご飯を食べるテーブルに向かい合わせで

座り由依が話し始めるのを待つ。



こういうときってどこ見てればいいんだっけ

忘れちゃったな……



由依「この前、妊娠検査薬して、さ……

   陽性、だったんだよね、

理佐「え………

由依「ホントごめん……。でも、理佐しか

   思い当たる人いなくて……

理佐「……

由依「正直、驚いたし、どうしようって

   思ったけど……でも、理佐のこと嫌いに     

   なった訳じゃないから、

   降ろそうか、迷ってて




自分でも自分の感情がよくわかんなかった。




確かに倦怠期ではあったけど由依のことが

嫌いになったのかと言われるとそうじゃなくて

じゃあ好きなのかと言われると、そうでもなくて。




だけど、負の感情はなかった。

少なからず、妊娠に対しては。




由依「理佐が降ろして欲しいなら、降ろそうと

   思ってるし、別れて欲しいなら別れよう

   と思ってる……



そう弱々しい声で俺の顔色を伺いながら話す

由依は付き合いたての頃に比べたら変わってしまったな。



あんなに喋るの楽しそうにしてたのに

今は顔色ばかり伺ってくる。



理佐「少し、時間が欲しい。」




だから、そう言った。



少し自分の気持ちを確認する時間が欲しい。

自分のことを考える、由依のことを考える

時間が欲しい、と。



由依「っ、わかった……

理佐「でも、その間に明らかに妊婦だって

   わかる行動は俺の前ではしないで欲し

   い。

   ……子供、は理由にしたくないから」






由依side




理佐に『時間が欲しい』と言われて落胆した。



そう言われた時点でもうやり直せる確率は低いと思ったから。



多分、別れるための心の準備期間を設けてくれたんだろうな……




これからどうなっちゃうんだろう、

大好きだったのにな







coming soon…





お読みいただきありがとうございました!


またもや文字数問題…。どうしたら良いのでしょうか。

2話にすると物語の波を掴みにくいですよね、本当にごめんなさい。


それでは、おっす。