音楽(主に邦楽)について書いてます。バンド、アイドルなど。 -3ページ目
ずっと遊んでいたい。


ここのところ忙しい日が続いていてこんなことばかり考えている。でもやる事があるからこそ楽しく遊べるわけで、そんなの分かっているのに、でもずっと遊んでいたい。

思い返すと小学生の頃は毎日ひたすらに遊んでいた。公園で野球やサッカーをしたり、校庭開放にいって鉄棒やバスケ、菖蒲園という地元名所の広場(言うほど大きくないけど)で鬼ごっこをしたり。足が遅かったから逃げきれなくて、だったら鬼を突き飛ばせばいいという謎理論で友達を怪我させたのもいい思い出だ。

でも当時は自分なりに忙しいと思っていたし悩みもあったはず。やる事が変わっただけで考えてることはさほど変わらないのかもしれない。


童心を思い出させてくれるといえばあずまきよひこ作の漫画『よつばと』だ。この作品、一言で表すと「凄い」しか出てこない。マジで凄いのだ。


よつばと!第1巻 google画像より


作品に触れる前に筆者とよつばとの出会いから少し話しておきたい。

まだ小学生だった頃、リビングの上に漫画が積み上げられていた。母が借りてきたと思われるその漫画の中に『よつばと!』があった。絵が可愛いと思いなんとなく読んでみたところ、とんでもなく面白くて衝撃を受けたのを覚えている。それまで「漫画」という媒体に触れたことのなかった自分にとって幼いながらもカルチャーショックを受けた。

それから10年以上経つが未だに面白いと思うこの漫画はまさに「全年齢向け」だと思う。ここが凄い所その1だ。

ちなみにリビングにあった漫画はこの他に『ホイッスル!』、『花田少年史』などだった。綾瀬家の三女、えなと同い年だった自分が今や風香を追い抜かしあさぎと同い年と思うと時の流れを感じざるおえない。


『よつばと!』のあらすじを簡単に説明しておこう。物語は夏休みの初日、「よつば」と「とーちゃん」が紫陽花町に引っ越してくるところから始まる。そこからお隣に住む綾瀬一家やとーちゃんの友達であるジャンボ、やんだ達との交流からよつばの成長が描かれている。連載開始から14年が経とうとしているが作中ではようやく秋から冬になろうとしているところだ。


『よつばと!』では1話でその日1日の物語が進む。現在90話ほど話数が進んだため7月末から約3ヶ月進んだ計算だ。

ただ普通の日常が普通に描かれている。それだけなのに何故こんなにも人気があり面白いのか。ここにこの漫画の凄い所その2が隠れている。

ジャンプで連載していた『バクマン』にこんなセリフがある。

「ただ朝起きて風呂入って飯食って寝る。これを面白く描ければなんでも面白く描ける。」

この時、真っ先に『よつばと!』が思い浮かんだ。まさに「朝起きて風呂入って飯食って寝る」を面白く描いているのだ。この面白さは「よつばが可愛い」や「ちびっ子あるある」など色々あるがそれぞれのネタに各年代が共感できる部分がしっかりあるところからだろう。それは狙わなければ出来ないし高い水準で長年書き続けているからこその人気だと思う。


人は常に「生活」をして生きている。どんなに忙しくても生活から逃れる事は出来ないし疎かにするわけにはいかないのだ。しかしあまりにも日常である生活は無意識の中で行なっていることがほとんどだ。ここを「面白がれる」事で人生に張りがでるのだろう。

『よつばと!』第1巻の帯には「いつでも今日が、いちばん楽しい日」と書いてある。全力で毎日を楽しもうとしているよつばには学ぶべきところがたくさんあるのかもしれない。

そして仕事で生活が疎かになっている社会人にこそこの漫画をオススメしたいと筆者は思っている。


小中高大学と読むたびに新たな感想を抱くこの漫画を社会人になってから読むとどう変わってくるか、今から楽しみである。