八山(やつやま)です。
「さきちゃーん…。」
ん?
声が暗い。
!!!
食器棚のガラス越しに松尾の顔。
。。恐いよ。
松尾「あんなー、うち、お姉ちゃんに、『あんたはお菓子作らん方がええで』って言われてん…。」
突然の弱気発言。
この裏には、お菓子づくりに対する、松尾藍のもうひとつのトラウマがある。
その名も、「お菓子作ったのに、家族総スカン事件」
~~~説明しよう~~~
藍には6つ年のはなれたお姉さんがいます。
お姉ちゃんは料理が上手で、お菓子も頻繁に作ります。
そんなお姉ちゃんの背中を見て育った藍。
「私もお菓子を作って家族を喜ばせたい。」
「よくできたね~。と家族に褒めてもらいたい。」
その一心で、クッキーの生地を必死に混ぜた。
地べたで必至に。
足で、一心不乱に。
まるで、手打ちうどんのように。
ラップは敷いたよ。
だから、汚くないはずなのに。。。
姉は絶叫した。
「あんた、何してんのー!!」
そうして、クッキーが藍以外の家族の口に運ばれる事はなかった。
~~~家族総スカン事件・完~~~
子どもながらに、心に大きな傷を負った、松尾藍。
「あんたの作るお菓子は食べたくない。」
今でもそう言う家族を、見返したい。
今日はもしかしたら、偽装ケーキ事件と併せて、彼女の昔からのトラウマを克服できる人生で大きな記念日になるかもしれない。
そう思って。
応援して欲しくて。。
お姉ちゃんに電話したんよね。。。
「藍、がんばりやー」
そう言ってくれたお姉ちゃん。。。
心強かったんやろね。
でも電話の切り際、
「やっぱりあんたはお菓子作らん方がええわ…。」
一刀両断の捨て台詞。
そりゃ、そう言われたら。。。
凹むわな。
不安にもなるわな。
その不安に誘われて、八山もなんだか不安になる。
八山
(最悪の事態、「作り直し」も頭に入れておいた方がいいのか?)
いやいや、松尾を信じよう。
だってこれまでだって、カレーも味噌汁も成功させてきたやん!
。。。
松尾をチラ見。
もう次の作業行っとーし!
。。。
「さきちゃーん…。」
。。。
今度はなんだい?
「芋コレくらいで足りると思うーー???」
ほうほう。。。
松尾、ほんとに不安なんやね?
八山「うん、丁度いい感じと思うよ!」
松尾「そう?」
「。。。。。あかんっ!足りひん!」
。。。
はい。
では、お好みでどーぞ。
松尾「よしっ!!」
ドバッ!!!
八山
(えーーーーーっ!!!!)
小麦粉の上にいきなりイモですか!?
続けて
ドサッ!!!
丹波の黒豆を惜し気もなく。。。
ま、具だくさんの方が美味しいもんね。。。
パクッ!!!
食べたっ!!!
。。。つづく
「さきちゃーん…。」
ん?
声が暗い。
!!!
食器棚のガラス越しに松尾の顔。
。。恐いよ。
松尾「あんなー、うち、お姉ちゃんに、『あんたはお菓子作らん方がええで』って言われてん…。」
突然の弱気発言。
この裏には、お菓子づくりに対する、松尾藍のもうひとつのトラウマがある。
その名も、「お菓子作ったのに、家族総スカン事件」
~~~説明しよう~~~
藍には6つ年のはなれたお姉さんがいます。
お姉ちゃんは料理が上手で、お菓子も頻繁に作ります。
そんなお姉ちゃんの背中を見て育った藍。
「私もお菓子を作って家族を喜ばせたい。」
「よくできたね~。と家族に褒めてもらいたい。」
その一心で、クッキーの生地を必死に混ぜた。
地べたで必至に。
足で、一心不乱に。
まるで、手打ちうどんのように。
ラップは敷いたよ。
だから、汚くないはずなのに。。。
姉は絶叫した。
「あんた、何してんのー!!」
そうして、クッキーが藍以外の家族の口に運ばれる事はなかった。
~~~家族総スカン事件・完~~~
子どもながらに、心に大きな傷を負った、松尾藍。
「あんたの作るお菓子は食べたくない。」
今でもそう言う家族を、見返したい。
今日はもしかしたら、偽装ケーキ事件と併せて、彼女の昔からのトラウマを克服できる人生で大きな記念日になるかもしれない。
そう思って。
応援して欲しくて。。
お姉ちゃんに電話したんよね。。。
「藍、がんばりやー」
そう言ってくれたお姉ちゃん。。。
心強かったんやろね。
でも電話の切り際、
「やっぱりあんたはお菓子作らん方がええわ…。」
一刀両断の捨て台詞。
そりゃ、そう言われたら。。。
凹むわな。
不安にもなるわな。
その不安に誘われて、八山もなんだか不安になる。
八山
(最悪の事態、「作り直し」も頭に入れておいた方がいいのか?)
いやいや、松尾を信じよう。
だってこれまでだって、カレーも味噌汁も成功させてきたやん!
。。。
松尾をチラ見。
もう次の作業行っとーし!
。。。
「さきちゃーん…。」
。。。
今度はなんだい?
「芋コレくらいで足りると思うーー???」
ほうほう。。。
松尾、ほんとに不安なんやね?
八山「うん、丁度いい感じと思うよ!」
松尾「そう?」
「。。。。。あかんっ!足りひん!」
。。。
はい。
では、お好みでどーぞ。
松尾「よしっ!!」
ドバッ!!!
八山
(えーーーーーっ!!!!)
小麦粉の上にいきなりイモですか!?
続けて
ドサッ!!!
丹波の黒豆を惜し気もなく。。。
ま、具だくさんの方が美味しいもんね。。。
パクッ!!!
食べたっ!!!
。。。つづく