植物工場?【RK通信No.32】
~RK通信 2008年 2月号より~
最近、ファミりーレストランなど大量に食材を使用するお店でも
「無農薬野菜使用」
という文字をよく見かけます。
しかし、無農薬栽培というのはお米もそうですが容易ではありません。
土作りにも時間がかかりますし、雑草取りなども非常に大変な作業です。
ましてや、作物ですから天候の影響を受ければ
安定して仕入れる事は困難なはず。
それをファミレスなどの大量に使用するチェーン店が
一体どのようにして安定的に仕入れているのか?
疑問に思い、ちょっと調べてみました。o(・_・= ・_・)o
その答えが【植物工場】だったんです。
農地法の関係で、企業が農地を取得することは極めて困難です。
そこで、通常の土地に大規模な工場を建設して
農産物を栽培するというケースが、ここ数年で
とても増えています。今後もますます増えると思います。
外部から閉鎖された空間(工場)において、
人工光・空調設備・養液培養によって生産を行うことで、
光や温度などを完全にコントロールします。
つまり、冷夏や暖冬、台風の影響などを
まったく受けることはありません。
また、栽培環境・二酸化炭素濃度などをコントロールすることで
成育を促進し、短期間で出荷できます。
それにより、年間を通して大量に生産でき、旬も関係ありません。
そして、病原菌・害虫の侵入もないため
農薬も不要です。( ̄ー☆
そういったわけで、
「大量に無農薬野菜が安定して供給できる」のです。
カゴメさんのトマト工場が有名ですが、とても美味しいトマトができるそうですよ。
いや~、とうとう作物も工場で生産できるようになったんですね
機械設備さえ壊れなければ、食糧不足に悩まされることもなくなりそうで、
食糧自給率39%の日本としては、とてもよい革新ではないでしょうか。
ただ、私も意外と?頭が固いようで、なんとなくですが
「やっぱり土から生まれてほしいなぁ・・・農作物はさぁ・・・」
な~んてことも思ってしまいます。(^^ゞ
そのうち、よくある「手作り~」みたいに
【土作り にんじん】
【土 使ってます!】
みたいな差別化もされていくのでしょうか?