さて、昨日のつづき。クラックポイント!
レーシングカートにはサスペンション(衝撃緩衝装置)がついていません。
サスペンションがない代わりに、フレームのしなりを利用して
上手に走るような仕組みになっているのです。
また、レーシングカートはエンジンは直接フレームに取り付けるという
この上ないシンプルな取り付け方法をとっています。
通常、バイクや自動車はゴムブッシュなどを介して
車体に取り付けているものがほとんどなのに。です。。
なのでレーシングカートのエンジンの振動は刺激的なのです。
このような構造ゆえに、フレームには時々
クラックが入る(亀裂が入る)のです。
さて、今日は写真を添えてのクラックのポイントについてです。
ザーっと写真を並べながら説明していきます。
↓リヤクロスメンバー取り付け部エンジン側↓
エンジンの振動の影響が多いため、しなり(動き)が多いため
クラックが入りやすいです。
↓シートステー形状変化部分↓
シートと共にしなり(動き)が多いためです。
↓フロアパネル取り付け部↓
素材が薄いうえ、動きがかなりあるためです。
↓ステアリングシャフト支持部↓
ステアリングにはかなり力がかかるためクラックが入る場合が
あります。実は見落としがちですよぉ。
↓燃料タンクサポート下部↓
上のステアリングシャフト支持部と同じでステアリングにかかる力の
影響と、フレームの一番センターでしなり(動き)の多い部分だからでしょう。
ここも見落としがちです。
写真はありませんが、ブレーキ装置取り付け部もよく確認すると良いでしょう。
聞いた話ですが、ブレーキキャリパーが飛んでいったなんて話も・・・。(怖!)
クラックの入りやすい場所の要点をまとめると
①溶接のしてある場所
②エンジン周辺のパイプの接合部
③シート取り付けステー類の形状の急変部
④素材の厚みが違う接合部
⑤タイヤのそばのフレーム部
こんなところかな。
走行後にはみなさんメンテナンスをしますよね?ただの掃除に
なってませんか??ふき取りの際にクラックチェックと
各部増し締めは忘れずにしましょうね!!




