Notting Hill on ANA201 | Ready Steady Go!

Ready Steady Go!

Season Concept
   ~ London Eye ~

ここ数日穏やかな師走である。

10日から今年最後となる海外出張に出掛けることとなり、慌ただしく旅の準備に取りかかる。

2010年の海外出張の〆で向かう目的地は久しぶりにロンドンだが、12月に入りヨーロッパを襲っている寒波のせいで本音で言えば極寒の場所には行きたくない心境。

されど仕事ゆえ毎度のごとくノーと我がままを言って逆らえるはずもなく、今ひとつ乗ってこない気分のまま成田に向かう。

五十日の金曜日、首都高速は当然込んでいると想像したが、心配をよそに見事に期待?を裏切られ、搭乗時間の2時間20分前の9時15分に家を出発したにもかかわらず、一度も渋滞になることなく余裕を持って空港に到着することが出来た。

そのままANAのチェックインカウンターに直行、搭乗券をもらい、セキュリーチェック、税関検査を終えて、ラウンジで時間をつぶす。

オフシーズンで航空運賃も安い時期だからか、学生らしき若者が目立ち、ほぼ満席とある意味有り難くない環境に大人げなく心境は複雑。

いつものごとく機内食の後はやることがなく退屈だが、ANA SKY CHANNELのプログラムから過去しつこいくらい観てはいるが、ノッティングヒルの恋人を選択する。


Ready Steady Go!


ヒュー・グラント演じる旅行専門書店を経営しているバツイチのさえない男ウィリアムとジュリア・ロバーツ演じるハリウッドスターのアナのまったく対照的な環境のふたりのラブストーリーだが、ウエストロンドンのあまりに知りすぎているエリアだけに身近なご近所感覚で観れてしまう。

ウィリアムが住んでいた住所は Westbourne Park Roadにある工具屋さんNU LINEのちょうど向かいで、以前ジョアンナが経営するガーリックという不動産屋があり、その隣に青いドアがあったが、映画の公開後に家を見に来るひとがやたら居て大家さんが売ってしまい、今は青いドアは存在していない。


Ready Steady Go!


あまり今回のロンドン行きに気が進まなかったのも事実だが、この映画を観たことによりミーハー気分がくすぐられ刺激を受けて、再度ロンドンの町の良さに酔いしれそうだ。

単純な思考回路もプラスに働き、ヒースロー空港に到着する頃には、すっかりロンドナー気分に移り変わる。

特に寒い冬は海外にひとりで来るとやはりうら寂しさを感じてしまうのも事実だし、夜ひとりで食事をする時などはなんとなく感傷的にも落ち入りがちだが、滞在先でこころに残る数々の出来事は長い人生の通過点で感性を磨き、見聞を広げるには大切なことのように思う。

機内アナウンスの気温は9度と、驚くほど寒くはなさそうだ。

すでにクリスマス・デコレーションが輝くロンドンの町に1週間の滞在予定で、仕事の合間に撮ったロンドン・ストリート写真を明日以降、お見せ出来ればと思います。

cheers