last flight ANA 011 | Ready Steady Go!

Ready Steady Go!

Season Concept
   ~ London Eye ~

ANAのクルーのひとに目頭が熱くなっている姿をみられるのは、照れくさいことではあったが、最後のシーンを10回も繰り返し観たのは、、年齢と立場上から起こりがちな孤独感に向き合い、書店でのヴィースラー元大尉の表情を記憶に焼き付け、人間としての初心を忘れないよう肝に銘じるためであった。

成田到着まで3時間を残すところとなり、おそらく肉体的な忍耐の限界は超えているはずだが、気持ちは前向きだ。

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シートテレビのフライトインフォメーションの画面をずっと眺めて、退屈しのぎ。

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映画や読書など集中しなければならないことを続けることは、ここまで飛行してくればすでに不可能というもの。

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サンパウロから搭乗後、かれこれ27時間ほど単純な会話しかしていない。

思考能力が低下した頭の中でこの1ヶ月を振り返ると、ブラジルという国に出会い、かれこれ5年の歳月が流れるが、広大な国土ゆえにまだまだ触れていないことが山ほどありそうだ。

仕事中心の旅の連続ではあるが、それでも十分に訪れたその国ごとの異文化から吸収することに終わりはない。

私の行動範囲も限られてはいるが、このグログに書き綴っている世界観は、かなり希少で貴重だと胸を張って言える。

お金だけでは買えない異国へ出かける旅の醍醐味が気分を高揚させてくれて、未知への挑戦は険しくても、絶対にゆずれないこだわりが後押ししてくれる。

昨日より今日、今日より明日、少しでも充実した時間が実感出来れば、納得出来る。

世界同時不況で誰もが苦悩している昨今、アメリカ型の大量消費文化はもうそろそろいいのではないでしようか。

小さな中に、必ず個性あるものが眠っている。

日本のファッション文化は、どこに向かおうとしているのか。

遭難、沈没する前に誰かが正しい路に舵取りする必要性が不可欠なような気がする。

それほど海外で触れる様々な文化が、私にそう教えてくれる。

情報に踊らされることなく自分の眼力でものを見抜く力が備われば、買い物が何倍も愉しくなることを自信を持って保証する。

長かったフライトもそろそろ成田到着1時間半前となり、機内食の朝ご飯をいただき、到着準備に取りかかる。

好き勝手な言いたいことを相変わらず減らず口で言わせていただいてはいるが、ゴーイング・マイウエイ&I LOVE MEの基本姿勢は永遠なような気がする。

心地いい風薫る5月の半分を海外で過ごし、ある意味影響が大き過ぎたかもしれないが、自分のスタイルにこだわる流儀は変えられそうもない。

2010年春夏シーズンに向けて仕掛けているこの数ヶ月間ですが、おのずと7月から10月までの4ヶ月で結果が出る。

期待と不安が交差する微妙な時期ではあるが、自分の五感を信じて、正直でありたい。

着陸態勢に入り間もなく成田到着ですのアナウンスが、耳に心地よく聞こえてくる。

cheers