6月のブラジルからスタートして延べ4ヶ月に渡る海外出張の長旅の疲れを癒す為に、心身の頑固な凝りをほぐす手段として気分転換の意味も込めて木場にある東京都現代美術館で行われているNeo Tropicalia / ネオ トロピカリア展/ ブラジルの創造力に出かける。
いつもよりちょっぴり早起きして午前中には家を出るが、途中ベーカリーでサンデーブランチのサンドイッチをtake a way 、時間を節約するためにみっともないのは承知の上で、車中でかぶりつきながら一途に美術館をめざす。
結局、13時に到着して、ネオ トロピカリア展 と森山大道&ミゲル・リオ・ブランコの写真展の共通チケットを購入、そして観覧料無料の藤原 大+イッセイ ミヤケ クリエイティブルーム & カンパーナブラザースのカラーハンティング ブラジルの3つをはしごする行程を選択。
ネオ トロピカリア展のパンフレットには、こう書いている。
広大なアマゾンを有し、サンバとサッカーが盛んな国、ブラジル。
多くの移民を受け入れ、混交しつづけながら、ハイブリッドな文化を生み出しているこの国は、今世界から熱い視線を集めています。
とりわけ魅力的なのは、ブラジルのアートは、いきいきとした色彩と構築的で有機的な形に溢れ、「生きることの喜び」を表現していることです。
1960年代に、「 熱帯に住む者の文化のオリジナリティ」をうたった、トロピカリアという芸術運動がおこりました。
本展は、その中心となった作家、エリオ・オイチシカをはじめとして、その意思をついで、90年代後半から現れた新世代を含む、27組のアーティスト、クリエイターの作品を通じてブラジルの創造力を紹介します。
まずはパンフレットの表紙写真となっている1996年、Marepe/マレッペによる作品、Acoustic Head ( アコースティック ヘッド)は、アルミニューム製のタライを重ね合わせた拡声器?のようなデザインで黒人の男の子が頭を突っ込んでいる姿と海辺の光景のインパクトは自分が知っているまさにブラジルカラーそのもの。

そして27組のアーティストの中から後藤田のお目にかなった作品をご紹介。
まずはファッション部門から、これまでにもこのブログで何回か登場してもらった最もリスペクトするブラジル人ファッションデザイナーの Isabela Capeto/ イザベラ・カペト。
彼女は3つの作品を出展していて、ひとつ目のタイトル/Merry- go- roundは木製の回転木馬に彼女のトレードマークの人形が両手を広げて乗っている。
二つ目はタイトル/ Ferris Wheelで、木とアルミで出来た観覧車に本来は真っ赤なトレードマークの人形が、黄色に変わりお座りしている。
三つ目はタイトル/ Lucha Libre ( ルチャ リブレ)で、金属ビーズ、プラスティックビーズ、スパンコールとトレードマークの人形が 2m x 4mの布全面にちりばめられている豪華バージョン。
すべてにイザベラのカワイイ個性が感じられ、コレクションの延長として、十分に楽しませてもらった。
次にご登場されるのは同じくファッションデザイナーのRonaldo Fraga/ロナルド・フラガで、これまでにも東京とブラジルで何度かお目にかかったベロ・オリゾンテ出身の大御所。
天井から吊るされた19のハンガーラックにシフォンの素材にカラフルな色彩で女性の様々なファッションが描かれている。
そして彼の友人でサンパウロのバンド『パト・フ』の紅一点のボーカリストで、日系人のボサノバシンガーFernand Takai / フェルナンド・タカイのビデオが流され、彼女の歌声がよみがえります。
2007年に、表参道ヒルズで行なわれたBrasil Fashion Nowのキャットウォークショーに参加したイザベラ・カペトとロナルド・フラガのふたりの再現です。
10月にイザベラからメールで届いた彼女のインビテーションをご覧頂きながら、本日はこの辺で。

明日はお気に入りの残りのアーティスト&アーキテクチャの作品をご紹介します。
アートは生きることそのものだのコピーが胸に響きます。
Obrigado & Ate amanha