Say good-bye to London | Ready Steady Go!

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   ~ London Eye ~

やはり2泊3日のロンドン滞在では、十分な満足感を得らえず、心なしか消化不良のまま帰国日を迎える。

おそらく今年最後となるであろう旅仕度、苦手なスーツケースに荷物詰めの作業に朝から取りかかる。

ロンドンらしくない、いたって珍しい秋晴れの心地いい陽射しがロンドン滞在に名残惜しさを感じさすが、チェックアウト時間12時に合わせて慌ただしく準備に追われる。

通年ロンドンは秋と呼ばれる期間が短いはずで、あっという間の冬到来が常識とされているが、今年の10月のこの青空は贅沢すぎるほど有り難くはある。

ミニキャブの予約時間17時まで4時間ほどデスクワークに追われるが、いつものごとくラストスパートはバタつき、不完全燃焼のまま車に飛び乗りヒースロー空港に向かう。

金曜日週末の夕方、交通渋滞が予想されたが1時間で空港到着。

チェックインカウンターで搭乗券を手に入れ、厳しい英国式セキュリティチェックを通過、最後の靴を脱いでのセキュリティチェックも無事通過で、いつも面倒臭く思いながらもここまで来れば、後は搭乗までラウンジでしばし時間をつぶす。

搭乗した機内はほぼ満席だが、真ん中のシートは運良く空席らしく、通路側に腰を下ろすと窓際の外国人女性の会話が耳に入って来る。

窓際前後に座っているふたりの女性の会話はポルトガル語で、彼女たちはブラジルから日本に行くらしい。

機内食の時間となりサービスが始まるがクルーの人たちも彼女たちとの会話に苦戦している様子で、英語が話せず、ほとんど会話にならないが、、ここは気前よく頼まれはしないが親切心を思う存分、おせっかいと知りつつ、得意気にふりまく後藤田流を発揮。

片言の英語のみで通じているのかどうかも定かではなく、彼女のオレンジジューズのドリンクオーダーひとつにも一苦労。

彼女たちはブラジルからロンドン経由で日本に住む家族に逢いに行くらしく、ひとりの家族は滋賀県の長浜、もうひとりは大阪と成田から乗り継いで国内線までのかなりの長旅途中。

これまでブラジルに5回行った経験から、その疲労度は少なからず理解出来る。

約3ヶ月間日本に滞在する予定で、クリスマス、お正月を家族と過ごし、またブラジルに戻ると聞かされる。

日本は外国人にとって治安的には全く問題ない国ではあるが、インフォメーション的には苦労しているはずで、外国のようなドアナンバーで分かり易くなく、ストリートの住所表示なしが一番不便さを感じさせてるはずだろう。

自分のPCに取り込んでいるmelissaやブラジル滞在中の写真で場は大いに盛り上がり、一度、離陸1時間半後から本日は大きい揺れが予想されますと直接わざわざ説明してくれたクルーの人に何カ国語話せるのですかと感心されるが、恥ずかしながら日本語だけしか話せないと説明すると不思議そうな顔をして去って行った。

毎度思う事だけれど、外国人との簡単なコミュニケーションが、なぜ、日本人とは難しいのか?

私にキャパシティがいくらあろうとも、受ける相手側になければどんなに気張っても無理なものは無理。

海外といえどもファーストフード的なアメリカ文化の悪影響がやっとの日本人には、当たり前なことも当たり前でなくなる。

入国カードの記入も手取り足取り教えてあげて、成田での乗り換え方法、中部空港から長浜までの所要時間もマップを見せながら説明して、彼女はおそらく満足感いっぱいで日本に初入国出来る事でしょう。

疲れているくせに調子に乗って赤ワインのおかわり連呼?で、時計の針はロンドンタイム24時を回り、静かに眠りへと落ちて行くのでした。

どれくらいで目覚めるか、心地よく目覚められるように願掛けして、このまま成田までおやすみなさい。

all the best