リオから160キロの場所にあり、夏のバケーションシーズンは多くのカリオカや観光客で賑わうそうです。
仕事付けの単調な毎日から、1日久しぶりのデイオフを利用してレンタカーで出かける。
料金を払う高速道路といえども、道路近隣に住む住民は平気で測道を歩き、タイミングを見計らい横断するし、自転車で逆行してくるので、この状況に慣れていない我々には危なくて仕方ない。
リオから数分で環境は完全に変わり、その街並の風景は未だに60年代、70年代まさに映画「シティ・オブ・ゴッド(Cidade de Deus)」そのもの。
ポルトガル語の道路標識に目を凝らし、分岐点では右か左かの判断を間違えると高速道路だけにとんでもないことになりかねなない危険性も感じながら、路にも迷いながら、行程2時間半掛けってやっと到着したカボ・フリオは白砂の信じられないくらい美しいロングビーチは、季節は冬だが、十分に夏の様相。
真夏の灼熱の太陽とはいかないが、それでも日本では体験出来ないほど海の色は真っ青なブルー。

日系人が多く住むここブラジルだが、日本からこのビーチを訪れたひとは、果たしてどれくらいいるのだろうか?
もしかして自分が初上陸なんて、まさかそんな事はないだろうが、きっと多くはないはず。
皆、珍しそうに日本人の私を見ているが、言葉が通じなくてもそれなりにコミュニケーションはとれるもの。

ビーチで楽しそうに楽器を演奏してグループで歌っていた若者の集団にカメラを向けると、何と特別待遇のブラジリアンギャルのスペシャルボトムの写真までおみやげに頂く。

何を言っているのかは、まったく分からなかったが、帰ろうとする私を引き止め、リーダー的な彼がギャル
全員に笑いながらリクエストして、日本では考えられない初対面にも拘らず、見事なシックスボトムが勢揃い。

ドリンクを販売していたおばちゃんの表情と白砂と彼女の色のコンビネーションが抜群の雰囲気を感じさせてくれる。

黒人の男の子が、今は生産中止になっているブラジルメーカーの古びた車のフロントに乗っかかり、無邪気に遊んでいる様子を見ていて、ここに今、自分がいることに胸が熱くなり、シャッターをきる。

冬の夕暮れは早く、5時には人も少なくなり、潮風がひんやりと感じ始めた頃、店じまいをはじめたおじさんにお願いして、写真を撮らせてもらう。

ことばは通じなくても、全員の素敵な表情にオブリガ-ド !

あっという間に時間が過ぎて行き、4時間ほどの滞在でつかの間の息抜きも終わり、潮の匂いと浜風を記憶に残し、二度と逢う事はないかも知れないが、彼らの表情を想い出に持ち帰ります。

夕陽が背中から差し込み、何ともいえない気持ちでひとりの日本人が遥か遠い異国の海で自分の長くのびた陰とともに哀愁にひたる。

出来ればもう一度、夏に訪れてみたいと名残惜しさを感じながら、リオに戻ります。

Cheers