振り返れば、7月4日のバルセロナ/Bread & Butterの展示会からスタートしたmelissa 2008S/S コレクションも今月末でオーダー締め切りと4ヶ月の長きに渡り、その間、毎月東京&ヨーロッパ間を4回も飛び回ったことが懐かしくさえ感じられる。
そろそろ終わりに近づいて、4ヶ月間の色んな出来事が頭の奥底の記憶から、呼び起こされてくる。
7月スペイン/バルセロナ、ドイツ/ベルリン、8月 東京, イギリス/ ロンドン、アメリカ/ラスベガス、9月 フランス/パリ、アメリカ/ニューヨーク、イタリア/ミラノ、10月 フランス/パリ、スペイン/マドリッドなどで繰り広げられた世界の合同展示会で十二分にアピール出来て、盛り上がったことは間違いない事実です。
ここまで大盛況だったことは、本当に有り難く、みなさまに感謝とお礼の気持ちでいっぱいです。
UKファッションの先駆者的なショップのReady Seady Go!が、なぜ、melissaを取り扱っているのか、不思議に思う人もいるみたいです。
が、今でこそ、少なからずブラジルファッションにも注目が集まり始めていますが、4年前からブラジルファッションに目をつけて取り組んで来たことの一貫のひとつに過ぎません。
この無名なものを発掘して日本のマーケットに紹介するスタイルが当たり前の我々にしてみると、まだ日本では認知されていなかったブランドを、UKや他のヨーロッパブランドと同じように数年かけて紹介してきたブラジルファッションもやっとここまで来たかなあと感慨深く、胸が熱くなります。
10年前までと比べると、日本のファッション市場はがらりと変貌して、有名で数あるものが優先されるパーセンテージが一段と目に余るほど高くなっている。
この数の力学に対して、私は数少ない断固反対派で、ホンモノのファッションのおもしろ味は、大勢多数派がやっているところには、感じられない。
過去、先駆けて取り組んで紹介してきた中で、徐々に力を付けて、今では日本の大手企業の手の中に沈んでしまった?ブランドも数知れないが、Ready Steady Go!が先駆けたことの歴史は、本当に小さいながらも残っていると自負しています。
このmelissaだけは同じ運命をたどらないようにと、今必死で全力で取り組んでいます。
どうしても、美味しくなるとハイエナやハゲタカの習性と同じく、後からニオイを嗅ぎ付けて、奪い取ろうとする輩が少なからずいるのです。
もちろんこれがビジネスで、弱肉強食が世の常とはいえ、弱小ながらも、継続してやっと日の目を見て小さな喜びと達成感を感じる間もなく、企業力にものを言わせて持っていかれることは、情けなくもあり、悔しさがにじみ出ます。
売れるものより売りたいものへのこだわりは、お粗末ながらも今も健在です。
それはただ単に売れれば満足するのではなく、私が20数年間通いつめて肌で感じたヨーロッパで学んだファッション哲学?をどうしてもこの日本でも、少なからず理解され、全体のレベルが上がればという気持ちからです。
20数年間で150回ほど東京とヨーロッパを行き来した時のヨーロッパ滞在中にアジア人/日本人とうことで悔しい思いをした事は、数知れずあります。
その時、絶対に彼らを見返してやると心に決めて取り組んで来たことが、時間はそれなりに掛かったかもしれないが、彼らにはやっと認知されたように思います。
が、逆に日本では別の波が起こり、昔から存在していたブランド志向が更に強まった感さえ受ける。
自分の感性だけでセレクトしたものには、深い愛情と熱い情熱が湧いてくるものです。
ですから、売れるようになったからといって、安易に行動する人間に無性に腹が立つのです。
言いたいことを思う存分、気が済むまで書いて、すっきりしたところでmelissaのご紹介
パリの展示会場TRANOIでのブースのシャンデリア
同じくTranoiのmelissaのネオンサイン
フランス誌WADで紹介されたmelissaのスタイルNeon
ELLE誌で紹介されたジュディ・ブレイムとのコラボレーション/安全ピンがプリントされたブラックブーツ
ELLE誌で紹介されたスタイルDiscoはバレーシューズを意識したピンヒールにリボンが付いたかわいさ
とにかくカラフルでこれぞまさにブラジルカラー満載のmelissa 2008S/Sコレクション
タイトルmelissaで書き始めた今日の内容、ここからは、タイトル通りmelissaの海外プレスの数々の写真に、最後は定番にしようかと企んでいる秋の夜長にぴったりの私の足下?
ジョン・ムーア&ジョー・ケイスリー・ヘイフォードのトーストラップブーツをご覧いただきながら、Have a nice weekend