2010年度から、文部科学省がAO入試の願書受付を8月1日以降に限定するそうです。
それとともに、センター試験などの成績も活用するように求めていくとのこと。

AO入試、願書受け付け8月1日以降 「青田買い」に歯止め
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090326AT1G2502J25032009.html
文部科学省は面接などで選抜を行うAO(アドミッション・オフィス)入試について、大学による願書の受け付けを8月1日以降に限定する方針を固めた。現在は受け付けの開始時期に決まりがなく、高校3年生の1学期から合格を出す「青田買い」が起きているため、是正を図る。2010年度実施の入試から適用する方針。AOの合否判定に大学入試センター試験などの成績を活用することも求める。

AO入試は学力だけにとらわれない能力を測るとのふれこみで始まったが、入学者の確保が主目的になり、事実上の「学力不問」というケースも少なくない。中央教育審議会は08年末に出した学部教育に関する答申でAO入試の改善を求めており、文科省はこれを受けて対策を講じることにした。(07:00)

これ、前からちょくちょく話題になってはいましたが、最近は取り上げられる頻度が高くなってきたような気がします。

藤岡も、志望理由書Web講座のブログにて、こう取り上げています。
AO入試が変わっていく。
http://mottoweb.exblog.jp/10642140/
2007年に米国の大学にわたり、調査研究を行った時に皆が口をそろえて言っていたのは米国の入試制度は「全方位評価」と。

学力、目的意識、人物像、大学で求められる能力を総合的に評価します。つまり「学力不問」ではないんですね。大学の授業についていけなければ問題ですから学力は必要です。だから学力不問のAO入試は私はまずいなと思っていました。
「一定の学力を持った学生を選抜する」という意味でもAO入試への学力試験の導入は意味を持つと思いますが、それ以上に「学力が不安だからAO入試で受験しよう」「あ(A)ほでもオ(O)ッケーな入試」といったネガティブなイメージ・実態を払拭し、AO入試本来の目的を取り戻す一端になるという意味も強いと思っています。

受験生としてはどの程度の学力が求められるかが気になるところだと思いますが、センター試験レベルであれば努力を積めばある程度の点は取れるもの。
本当にその大学に行きたいなら、手段を選ばないはずですしね。

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