先日、2週にわたって初耳学と言う番組で林修と桑田君の対談が放送された。もともと彼の大ファンで、その影響で息子たちもファンになったサザン。親子2代でという人はかなりいるだろう。
今まで知らなかった裏話も聞けたし、彼が音楽界においていかに大きな功績を残してきたか、改めて知り、その偉大さに感動した。サザンとしても桑田君個人としても何が好きかといえば楽曲はもちろんのこと、大御所中の大御所なのに、それを感じさせない謙虚さと普通っぽさ。デビューの頃から全く変わらないところなのだ。音楽界にもいわゆる人気者の歌手やグループなどにも人格者は沢山いるが、多くの人たちが自分はプロであろうとしており、桑田君のようにアマチュア感を持ち続けている人は私の知ってる限り見つけることはできない。あそこまで頂点に君臨しても、普通の感覚で物事を見ているし昭和歌謡をリスペクトして「一人紅白歌合戦」などで歌い続けている点も凄いなと感心する。
そして、彼を語るのに奥様を抜きにはできない。人として女性として尊敬できるし今の桑田君があるのは原坊の支えがあったからにほかならないのではないか。対談においてどの話も興味深かったが、その中から特に印象に残ったものを2つほどあげたい。1つは「襟裳岬」はものすごく難しい楽曲で、それを歌いこなせる森進一は天才だという言葉。まさにその通りだと思う。もう1つは自分の母親が昔、いまの歌手はみんな同じ顔をしていて歌詞も良く分からないと言っていたが「今、僕がそれを言ってるんですよね」と嫌味なくサラッと言えるところだ。
来年は古希。無理せず1日でも長く我々に素敵な歌を届けてほしいと心から祈っている。