早いもので今年も第5のメジャーと言われるザ・プレーヤーズが明日から行われる。松山はオーバーグ、トーマスと回ることになっているが、何といってもシェフラー、マキロイ、シャウフレのランキング123が同組という楽しみな大会になりそうだ。

 プレーヤーズでまず思い出すのは、20年、松山が初日に「63」とトップに立ったが、コロナの蔓延ということで、中止になってしまったことだ。本人が一番残念だっただろうが、我々ファンとしても「えーつ?」という気持ちになったことが忘れられない。その時まず思ったのは、もしこれがタイガーだったりトーマスだったら果たして中止にしただろうか、すでにコロナ過は承知で始めたのに、始めたからには最後までやるべきなのではないかという、疑問や怒りを感じたのを覚えている。前回にも書いたが、松山はそんな差別的な扱いを受けながら、21年にマスターズを獲り今日の地位を築いてきたのだ。一昨年、不調で一時ランキングがかなり下がってしまったが、それについて彼が「ちょっと頑張らないとまずいなと思ってやっています」と言ってくれて、そのとおり最終戦はのがしたが、BMWまで這い上がってきたとき、本当に有言実行できるのは凄いな、実力に裏付けられた自信があるのだなと感心した。

今年、初戦のセントリーでメジャー記録の最少スコアで派手な優勝を飾ってから、あまり芳しい成績を残していない。もちろん彼のことだから、いつまでもネチネチと執念深いファンと違ってもう20年のことは忘れてしまったかもしれないが(笑)是非、その雪辱を果たしてほしいと願って応援したい。