とにかく技術はもちろん、松山の気持ちの強さが前面に出た圧倒的な優勝だった。内心、去年のコリンは思うような成績を出せなかったので優勝を意識して緊張するだろうし松山はこの程度で緊張するはずもないから、きっと優勝するとは思ってはいたが、勝負事は最後まで分からないので観るほうは緊張マックスだった。コリンも32アンダーで決して悪くはなかった。マウイ育ちで7歳からこのコースでラウンドしてた、まさに彼のホームグランドともいうべきコースだ。後半2打差まで追い上げたが、最後はたった一人でメジャーの数々の修羅場を潜り抜けて鍛え上げられた松山の精神力に兜を脱がざるを得なかったということだろう。どんなに称賛してもしきれない今回の優勝。72ホールで35アンダー。朝からドキドキわくわくでプレーを見守ったが、最高の結果にただただ驚きと感動。心から祝福したいしもの凄く元気も貰った。

 ただ、一つ残念だったのは、最終ホールがティショット以降映らず、映ったときにはもうグリーン上。松山のバーデイパットであっけなく試合が終わったことで、過程を追って最後にワーッと喜ぶ楽しみを奪われたことだ。国際映像だから仕方ないのかもしれないが、それはないでしょうと言いたい。

 今日また松山はPGAの新たな歴史を作った。さあ、今週はソニーオープン。お正月からゴルフを楽しめて本当に嬉しい。松山には是非優勝してほしいが贅沢は言わないことにする。あと他の5人の選手が映画のエキストラ状態にならなければいいなと願うところだ。

 おめでとう、ありがとう!!松山君。