今日14日は赤穂浪士が討ち入りを果たし吉良上野介の首をとった日。何百年も語り継がれ、この何十年間毎年必ず昨日今日とドラマ化された赤穂浪士のドラマがいくつも放送される。今更何をと言われるかもしれないが、死者無しでの成功。吉良邸の手練れの用心棒や家来を相手に、1年以上のもの長きにわたって、いくら陰で剣術の訓練をしていたとしても、所詮は内匠頭の刃傷が起きるまでは平和だった浅野家の家臣たちの剣の腕がそれほど立っていたとは思えない。このことがずっと不思議なのだ。史実通りなら、それは奇跡以外の何物でもない。もし、何人かが討ち死にしていたら、本懐を果たしたのだから当然、後々まで語り継り継がれたかもしれないが、ここまでの美談になってはいなかったかもしれない。半死半生の浪士もたくさん居たに違いないが、とにかく死者無しの完璧な仇討ち。これでもかとどんどん肉付けされていくサイドストーリーにも涙し、奇跡のハッピーエンドとなる分かり切った内容だからこそ視聴者は毎年ドラマを観ては涙する。赤穂浪士は武士道とか主従の忠義とかが大好きな日本人の大好物であり、これからも毎年画面に登場してくるだろう。