今年のカシオは43歳の岩田寛が13アンダーで優勝した。試合後のインタビューで「僕を応援してくれた人はいなかったかもしれない」とコメントしたのが少し気の毒だった。もちろん「そんなことはないですよ」と言ってあげたいが、大半のギャラリーはホストプロの石川遼の優勝を願っていたと思う。石川が珍しく悔し涙を流したそうだが、決勝2日間でまったく伸ばせなかったのだから泣いても仕方がない。それより金谷、蝉川、平田あたりの若手がもっと奮起しなければ、それこそ日本のゴルフの将来は暗い。文句ばかり言って恐縮だが、彼等からなんかむき出しの闘志とか必死さが感じられない。自分ではそう思って戦っているのかもしれないが、単にスコアの問題よりその気持ちが観ているほうに伝わらなければ何もならない。岩田の険しく真剣な表情でのプレーのほうがずっと勝ちたいという想いが伝わってくる。偉いなとも思うし優勝を祝福したい。次戦、若手選手の奮起を期待したい。