とりあえず今回の優勝は祝福したい。いつものポカもなく堅実なプレーをして18番のバーデイで谷原、河本の10アンダーを抑えての優勝は立派だったと思う。最終日の最終組の雰囲気は少し異様だった。金谷も佐藤も多分石川と回るのは初めてだったかもしれない。二人とも遼人気に圧倒されたのか思うようなゴルフができていなかったような気がする。特に金谷は情けなかったし、石川とは目も合わさず、東北福祉大の後輩の佐藤と二人で笑顔で言葉を交わしたりしてプレーしていたが、それが雰囲気を少し悪くさせたし石川にも気の毒だった。もちろん最近のこれまでの成績をみれば、石川をリスペクトできない気持ちは分かるが、せっかくレジェンドと一緒に回るからには、大先輩に何か聞いて、それの良い面を吸収したりすることもできたはずだ。
今回、パー70であったが、スコアは上位三分の一まで団子状態。決して難コースではなかったのかもしれない。しかし、石川の優勝は称えられるべきだし、何といっても若手が本当にだらしないという印象だった。河本力が1打差で負けて涙を流したそうだが、勝って泣けと言いたい。酷いスコアで回っても石川の応援ギャラリーは一番凄い。今回のボルテージはものすごかったようだ。いつまでも石川に代わるスターが出てこない日本のゴルフ界。不思議なぐらいスター性のある選手がいない。少し華がある星野、中島はヨーロッパに行ってしまった。ジャニーズだってスノーマンのようにポストスマップを予感させる人材が出てきているというのに。
今回の優勝でまたまた遼君の一人勝ちの様相を呈してしまった。