今年のフジサンケイは台風に翻弄されて選手たちは気の毒だったと思う。結局、2日で終了することになったが、マイナス9で大会の方針待ちだった首位の平田憲聖は、「ドキドキしながら決定を待っていた」と語り、中止で優勝が決まると、ささやかな祝いが行われたとのこと。もちろん優勝したことを喜ぶのは構わないが、多少見栄を張ってでも「4日間やって優勝したかった」と言ってほしかった。たった2日での優勝。確かにラッキーなことだが優勝は優勝。だが、この辺りに日本の男子ゴルファーの戦う姿勢への意識の低さ、不人気の理由があるように思った
海の向こうでは、ツアチャンの熱い戦いが繰り広げられていた。
ゴルフ協会が、何とか人気を回復しようといろいろと試みているのは理解できる。だが、石川遼がラウンド中、放送席と会話しながらプレーするなど、まったく理解できない。それで予選落ちしていたら何にもならない。そんなことより、あくまで極端な話だが何打以上打ったら罰金を科すなど、もっとがむしゃらなプレーをさせる方法を考える必要があるのではないか。
ゴルフネットでプレジデンツカップの宣伝が何度も放映されていた。いつの大会か誰なのかもわからないし、プレジデンツは多少お祭りのような側面があるが、ある選手が浅い池の淵に落ちたボールをズボンをまくって膝まで池に入って打ち、足を滑らせてうつ伏せにひっくり返って顔まで浸かってしまい、その後、ゴーグルを着けて登場したシーンは何度観ても笑ってしまった。これはザキョウかもしれないが、日本人でそこまで無様でも闘志あるプレーをできる選手はいるのかなと、ふと思った。もっと観客や視聴者が応援したくなるような闘志をむき出しにして試合に臨めば、少しはゴルフ人気が上がるかもしれない。