我が家では、主人と松山のことを親しみを込めてまっちゃんと呼んでいる。朝、試合のある時は「まっちゃん、どうした?」「まっちゃん、凄いね」「まっちゃん、ダメだね」という言葉が交わされる。

 ツアーチャン、最終日、3ホールまでは観たが、さすがに寝てしまった。結果、16アンダーで9位タイ。前週BMWを棄権したほど体調を崩して心配したが、4日間完走してこの成績で終われたことは立派だった。また、コリンではなくシェフラーの優勝も妥当だし丸くおさまったと感じている。やはり、最終日に8打、打、9打伸ばす選手がいるゴルフモンスターの集まり。1戦棄権した選手には意地でも優勝させないという雰囲気もあったのではないか。9位タイでもトップ10はトップ10。松山はいろいろ反省点を口にしながらも、ある程度満足だったはずだ。

 プレジデンツまでの1ヵ月弱、練習もしたいし少しゆっくりしたいと言っていた。加えて銅メダルを見せたい人たちがたくさんいるので日本に帰るとの言葉を聞いて、本当に嬉しかったんだなと微笑ましく思ったし子供のように喜んでいる様子が可愛いなとも思った。

 今年はシグネチャーとプレーオフで勝ったし、賞金ランキングも3位。ファンとしては心から満足だし、有難う!という言葉しか浮かばない。昔は松井秀喜のことを主人とまっちゃんと呼んでいた。何年か前、松井がゴルフ観戦してたとき、「ヒデキ!」という声に笑顔で振り向いたら松山のことだったのでとても恥ずかしかったとジョークめかして話していたが、二人のまっちゃんは我が家に多くの喜びや感動を与えてくれたのだなと、感慨深く、そのことを思い出している。