プレーオフ第1戦目。松山は2位と5打差、去年の年間王者ホブランドとは9打差リードで迎えた最終日、シャウフレと二人に追い上げられ、一時は逆転を許した後半だったが、最後の17、18で連続バーデイを獲り優勝をもぎ取った。この2つホール。シェフラーも含め誰も獲れなかった。松山の勝負強さにみんな納得しただろう。

 見始めた時間が悪かった。ボギーに始まりで池ポチャのダボありと3ホールで4つも落とした。心臓に悪すぎたし高齢なのでいまだにぐったりしている。しかし、松山のメンタルの強さに感服したし、オリンピックから続いている好調さ。今思うと金ではなく銅メダルで良かったのではないかと。あくまで気のせいかもしれないが、シェフラーは母国に金メダルをもたらした安心感やプレッシャーから解き放たれて、少し疲れがあったのか彼らしくないプレーが随所に見られた。松山はあまりオリンピックに積極的ではなかったが、開幕し、数々の感動シーンを見、ゴルフ4日間の熱狂的なギャラリーの大歓声の中でプレーして、どんどん彼自身入り込んでいけたのではないか。日の丸を背負って戦う責任や誇りも日に日に芽生え、銅メダル獲得を本当に喜んでいたし、何か一皮むけたような気がする。オリンピックでの経験が彼にとって凄く意義があったことは間違いない。3位までが称えられる唯一の試合が終わり、また、2位じゃダメなんですかというPGAの戦いに戻っての今日の快挙。次週のBMWは楽しみだが、疲れてしまって応援モードに入るまで時間がかかりそうだ。何、言ってんだとお叱りをうけそうだが。とにかく優勝おめでとうと言ってあげたい!