まるで水と油のような二人の性格の違い。よくスマップで25年も一緒にやってきたと最近つくづくに思うようになった。確かに、「ロンバケ」や「眠れる森」の頃のキムタクはイケメンで、あまりキムタクが得意でなかった私でさえ毎週楽しく観ていたし、スマップのバラエティー番組でも特にキムタクに対して抵抗感はなかった。ただ、中居君が常にキムタクに気を使い、立てているのは画面越しにも感じていた。

 やはり自分を含め多くの人がキムタク離れした公開処刑と言わがれる理不尽なスマスマでの4人の謝罪。そして解散。キムタクは仲間を失い、一人なってから現在まで良くないほうにどんどん変わっていったなと思う。昨日、帰れま10をやっていて誰が出ているのかを確認したくてほんの一瞬チャンネルを合わせたが、斎藤工がパーフェクトへのプレッシャーで顔を引きつらせてメニューを見ているさまを見て、やっぱり無理と思ってすぐに変えてしまった。あとは記事でしか見ていないが、竹内涼真とともに木村君愛を大いに語ったそうだ。主演俳優がそこまで持ち上げられるのを他で見たことがない。まさに彼等はロンバケ世代なのか、やはり昔のドラマの人気は凄かったことを改めて感じたし、キムタクは後輩から褒められるのが大好きな人。もちろん撮影現場での振る舞いは立派なのだろう。

 一方、中居君は褒められるのを嫌がって、わざとちゃかしたり悪ぶってしまうところがある。先日もスノーマンの宮館が初めて紅白出場を決めながらコロナにかかって全員出られなくなってしまったとき、中居君がマネージャーを通じて「こういうこともある、背負いすぎるなよ」という手紙を渡したという逸話を話したとき、それ、俺じゃない、勝手に美化するなよとわざと怒鳴ってその場が少し白けたことがあった。シャイな人であるのはよくわかるが、最近、コアなファンでも少し鼻につくようなリアクションをすることがある。事務所の後輩からも他の芸能人からも慕われ美談が多く語られる中居君。もう少し素直に、せめていやいやと笑って聞き流すぐらいはしてもいいのではないかと思う。

 どちらがいいとか悪いとかではなく、MCとして周りの人を輝かせようとする中居君とまず俳優としての自分が輝こうとするキムタク。当然だが二人の生きざまは解散以来どんどん方向性が違うものになっていった。スマップの再結成はあり得ないと近年の二人を見るにつけ全く期待してしていないし、むしろしないでほしい。