今回、トップランカーのほとんどが出場した格上げ大会、ジェネシス招待での優勝。日本では大谷がペットボトルにつまずいたなどどうでもいいことがニュースになり、松山に関してはマスコミではそれほどの大騒ぎにはならなかった。しかし、ジェネシスはタイガーも優勝していないしマキロイはマスターズを獲っていない。今年まで両方優勝したのは史上17人。松山はそれほど凄いことをやってのけたのだ。日本よりアメリカをはじめとする海外のほうが彼の偉業を大きく取り上げているくらいだ。
大谷と比較するのもおかしいが、アメリカではすでに野球人気は下降気味で、ゴルフ人気は相当高い。スポーツ通の人に言わせると、大谷と松山の知名度は断然、松山のほうがあるそうだ。確かに大谷はアメリカンリーグのホームラン王でMVPも獲得している。だが、松山の偉業はそれすらも上回っているとも評価されている。
オリンピック、WBC の優勝、ずっと前から野茂、イチロー、松井秀喜、ダルビッシュなどが大リーグで活躍しており、多くの日本人がメジャーで通用することが証明された今や日本は野球大国。だが残念ながらゴルフ後進国であることは否めない。やっと若い選手がどんどんメジャーに挑戦して成果も出しつつあるし、青木や丸山は頑張っていた過去はあるが、やはり松山レベルの日本人のゴルファーは出てきていない。10年間、松山はずっと一人孤独に戦ってきた。本当に凄いことなのだ。もうこれからも当分彼のような選手は出てこないだろう。
そんな松山の今回の偉業はもう少し称えられるべきだと声を大にして言いたいが、ゴルフの知識や関心の薄い今の多くの日本人やマスコミではまだ無理なのかもしれない。とても悲しい・・・